二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼−忘れていたもの− ( No.115 )
日時: 2011/05/07 17:03
名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: xRhmB4K7)

更新、何ヶ月ぶりだろ?
とりあえず、がんばります!!

「巡察っていっても特に何もないよな……」

平助とともに京の町を見回しながら、そうつぶやいた。

「だよなぁ、何かあると面白いんだけどなぁ」

平助が俺の呟きを聞いていたのか、隣でそう言った。

         「あ!」

いきなり平助が大声でそういった。

「何だよ?いきなり。何かあったのか?」

軽く平助を睨みながら、そういうと平助は俺のほうを向いて口を開いた。

「あ、あのさ……お前の親ってどんな人なんだ?」

 「っ———」

その言葉を聞いて、俺が立ち止まって、うつむいていると平助が遠慮がちに声をかけてきた。

「お、おい、架那?もしかして俺、悪いこと聞いたか?」

 何で、何でいまさら、あんな奴らのことを思い出すんだよ?

もう……もう、あいつらのことは思い出さないって決めただろ!

 ……そうだ、決めたんだよ。俺はもう、思い出さないって決めたんだ!

「い、いや。なんでもないよ。起きてからあまり時間がたってないからだよ」

精一杯の力で笑顔を作り、平助の方を向いた。

平助は俺の顔を見て、何か言いたげだったが、それをのみこんでいた。

「じゃ、じゃあ屯所に帰るか!」

そこから平助は何も言わなかった。

——————————————————————

——夕方、京の町中

「ここが、京の町……」

一人の少女が京にたどり着いた

参の三・完!