二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 薄桜鬼−忘れていたもの− ( No.119 )
日時: 2011/06/13 18:19
名前: 奈絡 ◆nMFqOF/qCM (ID: xRhmB4K7)

参の四

「全く、あいつらは……」

俺は夕食の後、いつもの3人の争いにため息をつきながら、広間を出た。

ふと、空を見上げると綺麗な満月が目に入った。

「今日は満月、か。」

言葉が口からこぼれた。

その月は、何かが起こるような前触れのようだった。

「何が起こるのか、楽しみだな」

俺は顔に笑みを浮かべ、そう呟き、部屋に戻った。

しばらく部屋にいると、急に外が騒がしくなったので俺は外に出てみた。

部屋を出て、少し歩いていると屯所の前を人影が過ぎていった。

 なんだ?

そう思いながら、その人影を屋根の上に上って見てみると、その人影は人間ではなかった。

「羅刹……」

屋根の上にいると、土方たちが屯所の前にやってきた。

「くそっ、どこいきやがった!?」

 やっぱり、羅刹を探してるのか……

 あの羅刹の行方、教えてやってもいいかな?

そう思い、土方たちのいるところへ行った。

「土方さん、やつらは西の方へ行きましたよ」

俺が土方にそう告げると、土方は驚いた顔で俺を見た。

もちろん、驚いていたのは土方だけではなかったが……

「どうしますか?副長」

参の四・完!