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「あ……」
俺は部屋に戻る途中に廊下で斎藤を見つけた。
　助けてもらったんだし、お礼ぐらい言っとくか
お礼を斎藤に言うために斎藤がいるほうへ歩いていった。
「斎藤さん！」
声が聞こえるぐらいの距離まで近づくと、俺は斎藤に声をかけた。
すると、斎藤はそこでやっと俺に気づいたのか、かなり驚いていた。
「架那か……？」
斎藤は軽く疑問系でそう言ってきた。
「他の誰に見えるんですか？ちょっと話したいんですけど、いいですか？」
俺は隊士が通りかかる可能性があるので、敬語でそう言った。
「ああ、かまわんぞ」
斎藤は、そういったあと、「少し場所を変えないか」といってきた。
俺は廊下だと他の隊士が通りかかるかもしれないので、場所を変えることに同意した。

　　　　　　　　保留