二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: Chapterⅱ ●テニスの王子様 and テニスのお姫様○ ( No.139 )
- 日時: 2011/02/16 20:50
- 名前: うっさー ◆8.9xsVkhDE (ID: HnQQx7lG)
- 参照: 愛シテルトカ、愛シテタトカソンナ言葉イラナインダヨ。
*+番外編+*[銀花の一週間 in 月曜日]
※立海大でのお話。
一週間の始まりは、月曜日かららしい。
でも、銀花にとっては、休日もマネージャーの仕事があるから、あんまり実感ない。
「ふぁぁぁ、眠い。昨日、遅くまで起きてからかなぁ」
目を擦りながら、銀花は部室でボールを磨く。
「でも、頑張らなきゃ!! みんなは銀花よりもっと頑張ってるんだから」
ボールを磨き終われば、手を洗ってからドリンク作り。
銀花は朝が一番忙しい。
早く来なきゃいけないってのも確か。
でも、
「“放課後の分のドリンク”は冷蔵庫に入れて、っと」
冷蔵庫の奥に入れてから、朝の分を手前に入れる。
「放課後の分を朝に作るのも、慣れちゃったなァ」
へへ、と乾いた笑みを浮かべれば、腕時計を見た。
「よし、下駄箱に行ってこよう」
“銀花は休日の方が、好きだよー。だって、ほら、みんなとずっと一緒に居れるからねー”
君は、そうやって、ずっと嘘を付いていく。
***[放課後の屋上]
「疲れるのぅ、銀花」
仁王の横で、長袖の銀花。
「何もしてないくせによく言いますよ。部活、行かないんですか??」
銀花は壁に寄り掛かりながら、隣に居る仁王に言う。
「助けてやったじゃろ。あー、部活な。めんどい」
仁王が上を見上げれば、銀花は溜息。
「部活はちゃんと行って下さい。柳生先輩困っちゃいますよ」
もう、と銀花は真っ直ぐ前を向きながら言う。
「柳生のぅ、……、柳生か」
何かを思い付いたように、仁王は銀花の手首を掴む。
「ほら、部活行くぜよ」
ニヤリ、と笑う仁王に銀花は不思議そうに彼を見た。
***[部室にて]
「おぉぉぉ!! 凄いです、凄いです!!」
銀花は鏡を見ながら、仁王に振り返る。
「さすが、仁王先輩ですね!!」
銀花のニコッと笑った顔を見ると、仁王はさすがじゃろ、と笑う。
「柳先輩に見せてきます!!」
「おー」
パタパタ走っていく銀花を見てから、仁王は溜息を付いた。
「傷、バレんとええがのぅ」
***[コートにて]
「柳先輩、柳先輩」
パタパタとまるで小動物のように走りながら彼女はやって来る。
「あぁ、銀花。……、どうしたんだ。その髪型は」
表情は変わらないが、声的に驚いているのだろう、と銀花は感じた。
「銀花も柳生先輩になれたんですよ!! 仁王先輩は凄いです」
ニパーとこの上ないような笑みで言えば、数名柳の元にやってくる。
「あれ、銀花。柳生の真似かい??」
幸村もニコニコ笑いながら、銀花の近くに来た。
「はい、仁王先輩がやってくれたんです!! さすが、詐欺師ですね」
キラキラ、とみんなには、銀花の周りに星が見えるほど。
「それよりも、お前、仕事どーした?? 先輩達がドリンク配ってたけど」
紅蓮が不思議そうに彼女に聞けば、彼女は苦笑い。
「先生に呼ばれちゃって、遅くなっちゃって。明日は、銀花がやるよ!!」
ニコニコと笑うと、銀花の頭の上に仁王。
「銀花ァ、静かにするナリ。やーぎゅーが怒るぜよ??」
「あわわわ、柳生先輩すいません!!」
「あの、いえ。全く、そんなコト思ってないんですが」
あーだこーだ、と三人は話を続ける。
「見事に話、切ったね。仁王」
幸村はそんな三人を微笑ましげに見ていた。
「別に、俺には関係ないだろ」
ラケットを回しながら、紅蓮は呟く。
「……、柊。機嫌が悪いようだが、何か遭ったのか」
真田の言葉には、さすがに他の三強も驚いていた。
「いや?? 何も、ないぜ」
視線の先は、ニコニコ楽しそうに笑っている銀花。
***
「あー、終わった終わった!!」
制服姿のレギュラーと銀花。
「赤也、ちゃんと練習してなかったじゃない」
「そーいうのは、言っちゃだめだろー」
二年生の二人は、一番後ろで楽しそうに話す。
「そーいやさ、お前って何曜日が好き??」
その質問には、前に居た三年も驚き振り返る。
「あ、いや。深い意味はないんっスけど、マネージャーって大変だから、気になって」
赤也の言葉を聴くと、銀花はクスクス笑ってから、一番前に行く。
「銀花は、みんなとずっと一緒に居れるから土曜日が大好きだよ!!」
そんな月曜日。