二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〜Flame of mind〜—心の炎— 【REBORN】 ( No.27 )
- 日時: 2010/08/30 11:15
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
見上げれば、夜空が広がっていた。
—Flame,11— 夜空戦
夜中になって、俺は学校に来ていた。
「空!」
「おせぇぞ」
「ちょっと話し込んでたんだ」
俺はそういって歩き出す。
少しはなれたところを見ると、ザンザスが座っていた。
ボロボロの姿になりながらも、こちらを。
そして———向こうの夜空の守護者も、俺を見ていた。
バッと、空を切る音を立て現れたのはチェルベッロだった。
「夜空戦のフィールドは、大空戦と同じく、グラウンドです。両者、位置に着いてください」
チェルベッロの言葉通り、俺はグラウンドに脚を踏み入れる。
向こうの女は、ニヤニヤと笑いながら俺を見る。
グローブを両手に嵌めて、俺も女を見据えた。
「では、皆さんは観覧席に」
ツナたちは不安そうな顔をしながら、観覧席にたどり着いた。
俺はゆっくりと目を閉じる。
「では・・・夜空の対戦、境界空VSアリーナ、勝負開始!」
チェルベッロの掛け声と共に、俺はグローブに黒き炎を宿した。
◆
「何、あの炎ッ・・・」
俺は胸を押さえながら、必死に声を出した。
あの炎から、凄く苦しい感じがした。
(空、コレは・・・)
「あれが空の炎だ。生まれ持っての炎・・・それがあの炎なんだ」
リボーンも辛そうに話す。
良く周りを見れば、皆苦しそうだった。
「何だ、この感覚はッ・・・」
「くる、しいッ・・・」
「・・・(ソレが今の、空の感情か)」
◆
「なぁに?そのよわっそうな炎ぉ〜」
クスクスと笑う女に、俺は目を開けた。
校舎に映された俺の容姿は、黒く澄んだ瞳だった。
「ハンッ私の炎はそんな柔じゃないわよ」
そういって女が取り出したのはザンザスと同じタイプの拳銃。
——ドゥッ
俺に向かってくる炎の銃弾。
(憤怒の炎・・・!)
——ドンッ
炎の銃弾を俺は避ける。
◆
「どうやらツナと同じタイプらしいな」
「・・・」
空が夜空を飛ぶのを見て、俺は顔をしかめた。
黒い炎を纏って、夜空を駆ける、そんな空の姿が美しかった。
「・・・空」
——ドクッ
(嫌な、予感がする)
そんな思考が、頭を過ぎった。