二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: [色々]ララバイ・ララバイ![短編]3つうp ( No.11 )
- 日時: 2010/08/29 10:22
- 名前: ささめ ◆rOs2KSq2QU (ID: n9Gv7s5I)
- 参照: ぱやっぱー! ……って大きく叫びたい年頃である
(ボカロよりクオミク)
[シリアス/崩壊ネタ/ミクオ捏造有]
【俺と君は一緒にはいられないようです】
「クオ……っ……クオっ! それ以上歌っちゃ駄目だよ、クオが壊れちゃう……っ! クオ! 歌うのを早くやめてっ」
「ミ、ク…………」
薄れゆく視界と意識の中で、ぼんやりとした輪郭を手でなぞる。いや、手といっても、今の俺には彼女の頬を触る指さえ崩れている。無理矢理緊急コードでつなぎとめているせいか、ひどく体が不安定だ。後何分……何秒もつのかは、俺にさえ予測出来ない。
「クオ、クオ! 何で歌うの、歌ったらクオは壊れちゃうのにっ……何でそんなに自分を崩壊させようとしてるの、クオ!?」
《っだっだだだだddddだめなっななななんだよyyyyyみkkkっく…………》
「クオっ」
今まで綺麗に響いていた声は、今ではただの数字と英語の羅列になり、言葉を発するのも精一杯だ。駄目なんだよミク、と言うつもりが、酷い言葉となってしまった。ミクはその言葉を必死に聞き取ると、涙を浮かべた瞳で俺を見る。そんな顔すんなって、と笑うことも、壊れ途中の俺には敵わない。
《kkkっくmmmmmミっkク……おrrrrrr俺とmmmミクhhhhは……おお同じjjjj存在っいいいだddddddろrrrっろう?》
「同じ存在……? そ、そうだよ! クオとミクはずっと同じ存在なの、変わらないの! だから……消えないでよ……クオ、クオっ!」
《だdddddだから、ちgggggがうんdっだよ、mmmmミkkkkっク……》
俺とミクは同じ媒体であり、双子であり、同一の存在だ。それは俺とミクが生まれた瞬間から、ずっと変わらないことだ。しかし、それは可笑しいこと。同じ媒体、同一の存在が、同じ世界で同じように生きるのは……いけないことなんだよ、ミク。同じ存在は、2つも要らない。そうだろ? ……マスター。
「待っててクオ、マスター呼んで来るからっ」
《mmmmっもうむrrrrrrりっだyyyyっよ…………ミク……おっrrっれはもう……コワれれれるかっっら…………》
「クオ!」
《マスターは……もう承諾しtttってくれてrrrrrるから……っ…………りんもれンmmmっも……るかサンもめイコ姉さンも……カイとにーサンも……わかtttっつてくれてるからっ…………》
「そ、そんな…………」
皆、知ってた。俺がいつか消えなくちゃならないってことも。俺とミクが同時に生きることは、この世の不条理だということも。皆が全てを理解した時、リンは泣いていた。レンは悔しそうに顔を歪めて、メイコ姉さんは怒っていた。カイト兄さんは、辛そうに唇をかみ締めていた。ルカさんは無表情で、俺の手を握ってくれた。だけど良いんだ、それだけで俺の心は救われていられたから。
だから、だからミク——————お前だけは、俺を、俺のことを—————!
《だkkっから……ミク…………おレを……忘れなイで…………俺……ミクのこト大好きだッたカら……忘れて欲しク…………なイなぁ……》
「ク、オ……忘れないからぁっ…………私、絶対忘れないからさぁ…………消えないで……消えないでよ……クオおっ! いっちゃやだよお! 私を残さないでよっ、クオっ」
……何言ってんだ、ミクにはちゃんと色んな人がついてるじゃんか。そう思い、閉じていた目を開ける。今度は、ミクの顔ははっきりと見ることができた。案の定、ミクは泣いていた。あまりにも俺の胸を締めるける、表情。その顔、見るつもりじゃなかったのになーと苦笑した。だから、ミクに最後の一言。
《…………ミク、一緒にいられなくて、ごめんな》
さよなら(、一方通行で、届かない歌を歌うよ)
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イメソンはルカちゃんの「ディスコミュニケーション
」ですぞー
ミクオ大好きなんですぶはーかっこ良い短髪青髪。
ミクとクオはずっと仲良かったら可愛い。