二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン 黒田エリの好きな人 ( No.74 )
- 日時: 2010/09/20 17:48
- 名前: 紅花 ◆iX9wdiXS9k (ID: gDKdLmL6)
第三十九話 綱海と剣寺
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はじめまして! 剣寺白刃です!
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黒い髪の毛を三つ編みにし、雷門の制服に身を包んだ少女には、「可憐な」や「可愛い」や「幼い」と言う言葉がぜんぜん似合わなかった。
で、細くて鋭い目にはどっか見覚えがあるんだけど思い出せない。一体誰なんだこいつ。
白刃とか言う女の席が決まった後、センコーが一時間目は家庭科だとか言い出しやがった。ちぇ、今回も海に関係ないやつかよ。あぁ、大海原に帰りてぇー。サーフィンしてー。
だがセンコーが今回のは海鮮料理だと言い出した、おっ、それはいいかも知れない、が……俺、料理できんぞ。
ちらっと同じ沖縄出身の土方を見た。やる気満々で、割烹着を取り出しごそごそ着ているところだった。
で、この剣寺白刃も、料理が苦手だった。
「きゃー!」
と悲鳴が聞こえ、そっちを見ると、食器が粉々になっていた。
剣寺が食器の破片の中心に立ち、重すぎる食器が悪いと言って知らん振りして自分は手を洗いにトイレへいった。
まあこんなこと、海の広さに比べれば豆みたいにちっちゃいことだ、気にしないでいいだろう。
で、土方と同じ班である俺は暇だった。どうせ土方が完璧にこなしてくれるんだからと俺たち土方と同じ班の奴等はもうとことん暇だった。
そんな暇なところに、同じくやらなくていいといわれたらしい剣寺が俺に聞いてきた。
「なぁ、鬼道さんてどんな女人(ひと)がタイプなんだ?」
「えっ? 鬼道かよ? 鬼道のタイプなんて海の広さにくらべりゃ、「答えろ」
体を地面に打ち付けた。いってぇ、なにしやがるんだこいつ。
うん? 今の技って確か、柔道?
ふむ、柔道が得意なのか。ま、こんなことも海の広さにくらべりゃ米粒なみだけどな。
「鬼道のタイプか。わからんな——あいつの妹なんじゃないか? シスコンだし」
次の日、剣寺は髪の毛を短く切っていた。それもまあ鬼道の妹と同じくらい短く。
おいお前、タイプの意味を勘違いしていないか?
まあ、こんなことも海の広さにくらべりゃ砂粒なみだけどな。
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不思議な転校生は鬼道が好きなのかー。
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