二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ〜双子の運命〜アンケ実施中!11月まで ( No.176 )
日時: 2010/11/03 16:15
名前: レモンティー (ID: an.s4YRU)

怪我をしているんでみんなよりいち早く部活が終わった。
暇だ・・・。
こーしん・・・!

28話 散る花びら
〜歩雨〜

カズヤと別れ、ロココ達の所に帰ろうとした。

歩「カズヤ、大丈夫かな・・・?」

ちゃんと話せてるか心配だ。
カズヤの事だからもしかしたら話せないと思う。
なんてったってカズヤの好きな人だから・・・。

近道で路地裏に入った。
表とは違い、寂しい感じだ。

?「こんばんは・・・。」

誰かが声をかけてきた。
甘ったるい、猫みたいな声。
女か・・・。
しかもこんな暗い路地裏に・・・。

歩「こんばんは。」

なんだか不気味だから、早足で歩いた。
けれど・・・。

?「逃げても無駄よ・・・歩雨。」
歩「・・・!何故名前を・・・まさか・・・。」
?「声には出しちゃ駄目よ。私の事、もう分かってるんでしょ?」

明かりが1つ点いてる所に連れてかれ、ようやく、女の顔が見えた。

ニ「私、ニコラ。よろしく・・・。」

魔女みたいに不気味な笑みで握手を求めてきた。
なんだろう、恐い。

歩「それで何か?」
ニ「ちょっと貴方に用があって・・・。」
歩「私は何も知らない。真実など・・・。」
ニ「顔は嘘をつかない・・・。でしょ?貴方は真実の鍵みたいな人なの。だから・・・

     殺してあげる。」

歩「・・・!」

銃を私のおでこに当て、さらに不気味な笑顔になった。

ニ「本当はこの計画に大事な 物 だけど、あのお方から命令されたの。」
歩「あいつか・・・!」

ニ「薔薇は美しい。誰もがそう思う。摘んで家に飾りたいと思う。でも無理だ。棘があるから・・・人はどんどん離れ、薔薇は寂しさから棘を増やす。そして最後は・・・孤独と化し、花びらが散っていき、枯れる。」

歩「何が言いたい・・・!」
ニ「まるで貴方みたい。大切な人を守る力が無いがために離れる。貴方はその力が欲しい。でしょ?なにをしてでも・・・!」

     ちから

私は大切な人を守れる力が無い。
だから私は離れた。
その方がいいと思ったから・・・。
自分は言い訳しか出来ない、ただの強がった哀れな黒薔薇かもしれない。

ニ「終わりよ。バイバイ、黒薔薇さん・・・。」

路地裏に鳴り響く銃の音。
そうだ、結局私は何もかも守れて無い。
自分が勘違いしていたんだ・・・。



バイバイ、ロココ、師匠。

そして 日奈乃。



28話終わり