二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 秋色の夕焼け空<イナズマイレブン>  ( No.135 )
日時: 2010/09/18 19:29
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

その夜。皆でテレビの前に集まって対戦相手を見ていた。

あたし達が戦うのはオーストラリア代表「ビッグウェイブス」だった。








でも次の日。


監督が練習禁止令を出した。

皆が唖然とする中、あたしは皆以上に焦っていた。

それは、この事をきっかけにもっと皆の仲が悪くなるかもしれないから。


私は今すぐでも世界に行きたいのに。アジア予選を突破して、皆に会いたいのに。

このままじゃ、絶対に勝てない。

皆が一つにならない限り。絶対に勝てない。


でも、久遠監督の意図は読める・・・気がする。


『どうせ、オーストラリアの必殺タクティクスの攻略でしょ』



でも皆も皆で不安を抱えている人もいるだろうに・・・。




監督は一人一人に個室を用意した。行き来は勝手だけど合宿所から出るのは駄目なんだって。

皆が不安を抱いている中、あたしはただベッドに座ってサッカーボールをみるだけだった。



『さてと、私も練習すっかぁ!』




私はスッと立ち上がり、壁を相手にリフティングを始めた。



『でも、皆がこんな風に落ち着いてるわけないし…。 多分脱走するかなー?』


そう思ったんだけど、やっぱり皆脱走するみたいでした。

集まって監督の所に行って、練習して良いか聞いていた。でもやっぱり駄目だったらしい^^;



「お帰り、どうだった?やっぱりダメだった?」


「駄目だったー。練習したいー。」


円堂達の声がドア越しから聞こえる中、私は練習をやめ、ベッドに持たれかかりながら携帯を開く。

良かった、通話は出来るようだ。



『・・・・・あ、もしもし?ジュリア?』


「何よサクラ。ちょっと今真夜中なんだけど?」


電話の相手はジュリア。私の大親友で、良き宿命のライバル。

ジュリアは少し、いや、物凄く不機嫌そうな声で言う。


「んで、何の用?」

『相変わらず冷たいなぁー。・・・でさ、ジュリアはアメリカ代表に選ばれたんでしょ!?』

「さすが、情報が速い。」

『ヒデに聞いたー。私も日本代表に「聞いた」・・・はい』


ジュリアはアメリカ代表。マークとディランも代表かな?ま、あの二人じゃ当然だけど。

マーク、ディラン、ジュリアときたらアメリカは強豪揃い。


『マーク達には私が日本代表だってこと、まだ教えないでね!!』

「ええ。分かってるわよそんな事」

『サプライズなんだからね!!まだフィディオたちにも教えてないんだから!!!』

「んじゃ、世界で待ってるわよ。サクラ」

『それヒデにも言われた。』

「ふふっ。じゃあね。あー眠い」

『ごめん』


わざとらしく「眠い」と言うジュリアに誤って、携帯の通話を切った。















「やっぱり、呪われた監督なんだよ…。桜崎中がフットボールフロンティアの決勝戦を棄権する事になったのは、久遠監督が事件を起こしたせいなんだよね。」



またドア越しに話し声が聞こえる。



ヒロトが急に話し始めたと思ったら、こんな事を良い始めた。

あたしは、あの監督のことをまだ知らない。


でも、私は監督を信じると決めた。

だって、監督の指導はただ者じゃない。そして、あれほど熱心にサッカーに専念できる人は・・・サッカーが心から大好きって事、私は知っているから。


だから、私は信じてみようと思う。

だから、そんな風には言って欲しくないな…。



「もしかしたら、今度はこの日本代表で…。」



「俺も初めからうさんくせぇ奴だとは思ってたんだ。」



『私は、監督を信じる』


ドアをいきなり開けて、無理矢理に話しに割って入った。


「サクラ?」


ヒロトが話しかけてくれたけど、それは明王によって遮られた。



「ったく、ウルセぇな。たった二日、練習が出来ないくらいで自信を無くしちまうんなら、代表を辞退するんだな。」


「っく・・・」

『皆・・・。不動!!!そんな言い方しなくてもいいじゃん!!!』


「けっ。本当の事だろ。それよりさぁ、試合もしないで代表に選ばれて、いい気になるなよ。
 女のクセに、強がってんじゃねーよ!!サクラチャンよぉ?」

『・・・・・・』


今は、まだ我慢。

でも、不動の言葉も正解じゃないといえば間違っている。むしろ、あっている。


私は・・・・・

*****

なんか中途半田www