二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 秋色の夕焼け空<イナズマイレブン>  ( No.141 )
日時: 2010/09/18 23:06
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

私は監督の居る部屋を出ると、自室に帰ろうと歩き出した。



ダン、ダン、ダン・・・


不動の部屋を通りかかったその時。

中から何か音が聞こえた。


そ…っとバレないようにドアを開くと不動は壁にボールを当てたり、リフティングをしてたり部屋の中で練習をしていた。

そして静かに私はドアを閉める。



『不動・・・ちょっと見直したかも』



「「サクラ?」」



振り返ると豪炎寺と鬼道がいた。


『し〜〜〜っ!』

私は口に人差し指を当て、あのポーズをする。

とたんに二人は小声になった。


『(二人とも。お揃いで)』

「(不動か・・・?)」

『(うん。・・・)』


二人は円堂の部屋に行くところらしい。

ガラッと豪炎寺が円堂の部屋のドアを開けると、守は部屋の中でボールを蹴っていた。
(不動と同じ事してる…)



「我慢出来なくなって、とうとう部屋の中で始めたか」



すると豪炎寺は跳ね返ったボールをトラップして鬼道に向かって蹴る。

鬼道はそれを蹴り、円堂がキャッチした。

私は横で「凄い凄い」と拍手をしている。



「…なぁ、世界一って考えた事あるか?」


円になって座った私達はフットボールフロンティアインターナショナルについて話し出した。



「世界中から最高の選手達が集まる試合なんだよな。どんな凄い奴らなのか、どんな技を持っているのか…。
そしてソイツ等に勝つ事が出来たら、世界一なんだ!」



本当…凄い事だよね。


これから戦うオーストラリア、それにジュリアやフィディオ達。

私は皆と真剣勝負が出来る。

それを考えただけでムズムズする・・・!!



「俺さ、皆と一緒に見てみたいんだ」



『「「?」」』



「すっげえ奴らと全力でぶつかり合って、勝ち残った者だけが辿り着ける世界一のサッカーってやつを」



円堂の言葉に私達は頷く。



「だから挑戦しようぜ、世界一に!フットボールフロンティアインターナショナルで優勝するんだ!」



「世界一に!」



守、修也、鬼道君がビシッと手を挙げると急にドアが開き外で聞いていたのか皆が部屋に入ってきて“世界一に”と言った。



「サクラもだろ?」



『うん!!!世界一に!!!』



「皆、優勝しようぜ!」



「「「おーっ!!」」」



それから皆はそれぞれ部屋に戻り、自主練を始めた。


合宿所からは、ボールの音がただ聞こえる。


「やっと、始めたか。」

私もさっきやっていた練習を始めることにした。








「待っててよね。ビックウェイブス。貴方達の“ボックスロックディフェンス”必ず封じ込めてみせる」