二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 秋色の夕焼け空<イナズマイレブン>  ( No.143 )
日時: 2010/09/19 09:51
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

先制点を決められたイナズマジャパン。



『こんな簡単に1点取られるなんて…』



点を決められるにせよ決められないにせよ…今のミスは痛かった。



「こんな凄い奴らとやれるなんて燃えてきた!」



少し暗い雰囲気になったかと思えば、円堂の一言で皆に活気が戻る。

やっぱり円堂。あんたは凄いよ。


試合が再開され、豪炎寺と吹雪が前線にあがった。

しかし、ビッグウェイブスは再びボックスロック・ディフェンスでボールを奪いイナズマジャパンは攻められる。


そして逆をつかれ、リーフがシュートを打つ。え、何!?可愛いんですけどあの子!!!



「!」



やばい、と思ったが守は横っ飛びでキャッチしてシュートを防いだ。


『あー。止められちゃった。円堂ー。次は入れてあげてねー。』

「・・・あ、あぁ・・・。」

「清野。見方の応援をしろ」


若干円堂が引きまくったが、私は正直乙女はのだ。本当のことを言って何が悪い。


吹雪君へボールが渡るも、ボックスロック・ディフェンスに囲まれてしまう。

ほんの少しの隙間を見つけた吹雪君はヒロトにパスを出そうとボールを蹴るが、それも足で止められた。


それから何度も攻めては囲まれ、攻めては囲まれの繰り返しで、イナズマジャパンは防戦一方になった。



『ボックスロックディフェンス・・・。見てて腹が立つ。』



すると、今まで黙って試合を見ていた監督が声をあげた。



「箱の鍵はお前達の中にある!」



ビッと指を胸に当てる監督。


しかし、私はその一言で何が言いたいのか大体理解することが出来た。


『監督、そろそろですよね』

「あぁ・・・選手交代!!風丸に代わって、清野!!」

『はい!!!』


私はベンチからフィールドへと足を踏み入れる。

途中、風丸とハイタッチした。


ピーッ



私はドリブルでは前へ走るが、何度目か分からないボックスロック・ディフェンスに囲まれてしまった。



『ふん。甘いな♪』

「何だと・・・?」



私は次々と伸びてくる華麗に交わしていく。

私はキャプテンのニースを見て、口角を上げると鋭い目つきで睨まれた。



『清野、見事なコントロール!ボックスロック・ディフェンスの狭いスペースで軽やかにボールをキープしている!』



そんな私に焦りを感じたのかビッグウェイブスの面々は、より激しくボールを奪おうとする。

でも、そんな事したって私にとっては無駄中の無駄。


『ありえない。優勝候補とも言われているチームの必殺タクティクスがこんなにもへなちょこだったなんて・・・。』

“へなちょこ”と言う言葉が頭に来たのか、そのプレーは次第に荒々しくなっていく。


『だから、無駄、だってば』


しかしそれが裏目に出たのかメンバー同士でぶつかり、スペースが出来た。

その隙をついて私は鬼道にパスを出した。



『女だからって甘く見ないでよね、』

《凄いぞー!!あの“ボックスロックディフェンス”を封じ込めた!!!》


私は鬼道にパスを出し、アイコンタクトをする。

すると、鬼道はハッと何かを思い出したような顔をした。


『分かったんだね、よし、鬼道いっけぇぇぇええ!!!』


鬼道は私と同じように軽々しく交わし、豪炎寺にパスをする。



豪炎寺もボックスロック・ディフェンスに囲まれるが、鬼道君が攻略方を見つけだしたおかげで隙を見つけて吹雪君にパスを出す。



《イナズマジャパン、ボックスロック・ディフェンスを完全に攻略した!》



「アップの準備をしておけ」



「はいでやんス!」



「はいっ!」















ピィィィイイイイイ

後半戦が始まった。

見ててよ、ビッグウェイブス。私の力を。