二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 秋色の夕焼け空<イナズマイレブン> ( No.185 )
- 日時: 2010/10/06 17:10
- 名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
後半が始まり、ザックはリュウジ君と鬼道君を。そして土方君と木暮君のディフェンスを突破した。
『・・・・・やるね、』
ザックはシュートを狙うが正義の鉄拳によって弾かれ、点は入らなかった。
「どうしてこんな簡単に攻められてるんですかね…」
その時、ドサリとフィールドに倒れ込む、何かの音が。
「緑川!」
『リュウジ・・・!!』
疲労のせいで、起き上がれないリュウジ。
「リュウジに変えて、栗・・・いや清野!!!」
『えっ・・・早すぎじゃないですか?』
「お前なら、これ位の事・・・」
『はい。行きます。行かせてください』
《おおっとイナズマジャパン!!!あの清野を投入したぁ!!!》
リュウジは濡れたタオルを顔に被せ、ベンチに座る。
『じゃ、行ってくるね』
「あぁ。がんばれ!」
『当たり前じゃん!!!リュウジの分まで、しっかり頑張るから!!!』
「サクラ・・・。」
私はリュウジとハイタッチを交わし、フィールドに足を踏み入れる。
「やっと、登場か・・・、」
『ビヨン、覚悟しなさいよね!!!リュウジのカリ、返させて貰うよ!!』
ピィィィイイイ!!!
『・・・っ!!・・・』
《清野、早くもデザートライオンのボールをカット!》
私はドリブルで上がっていく。
でも、ビヨン達と一緒に練習し、前半ベンチに居た私と違って皆は限界が近い。
私に追いつくのが精一杯。だからってスピードを緩めると相手はビヨン達。すぐにボールを取られる。
『吹雪パスッ・・・って、吹雪!!!ヒロトも・・・!!』
吹雪にパスしようとしたが、吹雪は疲れ切っていてとてもパス出来ない。
吹雪が駄目ならヒロト。っても思ったが、案の定ヒロトも疲れ切っていた。
周りを見渡してみると、私以外疲れ切っていた。
『皆・・・』
「ふっ…皆、狩りの時間だ!」
「「おう!」」
ビヨンの合図でザック達の動きが変わった。
ビヨン達はすばやい動きでマジティにパス。
そしてマジディは綱海君ごとシュートし、ゴール。
「ここからが俺達のサッカーの始まりだ。俺達は灼熱の太陽と砂漠のフィールドで育った」
「鍛え上げられた体と無限の体力」
「それが俺達の最大の武器!」
「昨日今日特訓しただけの連中について来れるわけがない。
お前達は砂漠に迷い込んだ旅人も同然。後は息の根が止まるのを待つだけだ。
サクラ・・・。俺たちはまた強くなった。ここからが・・・。俺達のサッカー。」
今の点数は2−1。
点差は1点。
このままでは、簡単に点を決められてしまうだろう。・・・体力が限界の皆では。
ビヨン・・・。ビヨン達だけが強くなったわけじゃない。
それを、教えてあげなくちゃね・・・。