二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ* コメント下さい>< ( No.230 )
- 日時: 2010/10/23 18:14
- 名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
私は女の人に手を引かれ、走った。
裏路地に入ったり、右に行ったり、左に行ったり。とてもクネクネしてて足が縺れそうになる。
「あれ?モコ、どうしたの・・・?」
「クゥーン・・・」
“モコ”と呼ばれたフェネックギツネらしき小動物。通常より、ずっと小さく、毛並みもふわふわ。その可愛らしき小動物は、リドル・リキュールの膝の上で鳴いていた。
「・・・キャプテン。ドラマばっかり見てないでこっち来て下さいよ」
「ま、まって・・・!!今良い所なんだ・・・!!」
「はぁ、自分でお嬢様を誘っておきながら・・・「うぉぉぉおおおお!!!めっちゃキテるぜっ!!」・・・はぁ、」
さっきサクラに電話をした張本人。神藤裕也はドラマに釘付け。
それに反抗し、一歳年下の吉田輝は、冷たい目で裕也を見ている。
「そんな目で見るなよ。輝クン」
「キャプテン、確りして下さいね」
そんな会話を続ける中、モコはリドルの膝から飛び降り、ドアの方に向かった。
「あっ・・・!!モコ!!」
女の人は、レトロな雰囲気の喫茶店らしき所で止まった。
外から覗いてみると、どうやら喫茶店ではないようだ。でも、テーブルもあって、棚には図書館みたいに本がズラーと並んでて、不思議な所。
「ここだよ。」
『・・・』
赤い煉瓦の屋根、ドアの前にはアーチがあり、薔薇が咲き誇っている。
周りは沢山の花。テラスもあり、小さい噴水もある。とても豪華で不思議な所だった。
でも何か、“懐かしい”・・・。
何でかは分からない。でも、そういう気がする。
チャランチャラン———
ドアが開き、お店に入るときと同じ、鈴の音がなる。
すると、私より少し小さい、小学生がフェネックギツネでも、通常より少し小さい小動物と一緒に飛び出てきた。
「アンヌー!!エドー!!」
「「おうおうリドル。ただいま」」
フェネックギツネは私の元に駆け寄り、足に擦り寄った。
よく懐くなぁ、と、感心していると、ドアの方から一人の少女が出てきた。
金髪に、ウェーブがかかっている、綺麗な長い髪。薔薇の髪飾りを付けていて、サファイヤの如く蒼の瞳。
・・・正しく、ジュリアだった。