二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ* コメント下さい>< ( No.246 )
- 日時: 2010/10/24 18:14
- 名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
「サクラ、ごきげんよう」
『ジュリアっ!?何でジュリアが!?』
「俺が呼んだんだよ」
ジュリアの奥からさっきの子どもとは違い、高校生くらいの男の人が現れた。
明るいブラウンの綺麗な髪を耳まで伸ばし、優しい自然、山を思い浮かべる翠の瞳。
目の前に居る人が、「サクラ、」と私の名前を呼ぶと、何故か涙が一粒、私の目から零れ落ちた。
「サクラ、」と優しい微笑みと一緒に名前を呼ぶ、まだ本当のお兄ちゃんかも分からない人に、何故か私は泣いていた。
懐かしさが伝わってくる。
「お兄ちゃぁぁぁああああああん!!!!!」
私は、透明な涙を落としながら、前に居る人に飛びついた。
「サクラ、」
今なら分かる。この人がお兄ちゃんだと。この暖かさ。昔の優しいお兄ちゃん。
隣に居る女の人はアンヌさん。そしてエドさん。じゃあこの子は・・・
「リドル先輩ですよ。お嬢様」
『輝さん!!!』
「お久しぶりです。・・・心配掛けて、すみません」
「ごめんねぇ。サクちゃん」
輝さんが「お久しぶりです」の言葉に俯いたのに気付いたのか、輝さんは悲しい顔をして私に謝った。
リドルちゃん(私はリドルちゃんと呼んでいる。だが、決して女では無い)は、アンヌさんに抱っこしてもらい、よしよしと私の頭を撫でた。
「ごめん。サクラ」
『ごめんって、そんな事じゃないでしょう!?ごめんですめば、警察はいr「サクラ、まず中に入りましょうか」・・・』
当然も当然だが、私がヤケになっているとジュリアが口をはさんだ。
そのまま皆は家の中へ入る。
中に入ると外から見た時以上に魅力があった。喫茶店みたいにテーブルが沢山あって、真っ白いクロス。近くに階段があり、上るとソファーやテレビなどがある。本当に隠れ家みたいな家だった。
私たちは、いくつかあるテーブルの中でも、一番大きいテーブルを挟んで座った。
「サクラ。落ち着いて聞いてくれ。全て話す。」
『・・・・・』
それから、お兄ちゃんは話し始めた。6年前のあの事・・・。