二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ* ロゴ流行中!! ( No.375 )
- 日時: 2010/11/14 16:48
- 名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
- 参照: http://to-a.ru/Tnheit/img1
『よいしょ、っと、・・・』
私が観客席に座ると円堂達が見えた。
周りは一面、サポーターで染まっていた。
私の座っている席はかなり高い位置にあるのであまりプレーが見れない。ボールが何処にあるかが分かるのがやっと、という位だ。
『見えないなぁ・・・、』
そう言いながらガサゴソ、とバッグの中を探るとジュリアから「これ、持って行って」と言われ、持ってきた双眼鏡があった。
・・・さすが、ジュリア。かなり高そうだよ。
『・・・、』
双眼鏡に棒が付いていて、片手で棒を持って目に当てて見るアレ。セレブが良く使う、周りが宝石でキラキラしたアレ。
でも付けて見るとあら不思議。何かとても良く見える。
試合に目を移すと不動がドリブルしていた。
え、不動・・・?不動は、試合はずっとベンチだったはず・・・。
『あっ・・・。不動はジョーカーなんだね』
私は少し笑みを零しながら不動と監督を交互に見つめた。
「へぇ、あいつやるじゃねえか」
綱海が驚いた声をあげると、不動の前にディフェンダーが現れた。
でも不動は相手を抜かないで、下がっている。
『は、あいつ何してるの不動のクセに』
そして壁山にボールを蹴り当て、跳ね返ったボールを利用して敵を抜く。
「仲間を利用するなんて…、!」
マネージャーが雄叫びに1000000分の1位近い声をあげる。
『は、あいつ何してるの不動のクセに』
さっきと同文をかますとそれが聞こえたのか不動は上を見上げ、私の方に目を移し、思いっきり睨んだ。
・・・・・地獄耳め。
それにしても無理がありすぎるだろう。此処と下では何百㍍もの差があるのに。気のせいだろうか。
まぁ、気のせいだという事にして、次に利用されたのは風丸。
不動はまた跳ね返ったボールを取り、シュートを打つが止められる。ふん。ざまぁwww
「どうしてあいつは…」
しびれを切らした鬼道君がとうとう怒りの声をあげた。
「強い思いを持った者は強くなれる。たとえそれが正しき方向でなかろうとな」
試合が進む中、響木さんはゆっくりと口を開いた。
***
今日の格言
『は、あいつ何してるの不動のクセに』