二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ* ロゴ流行中!!  ( No.386 )
日時: 2010/11/15 18:46
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
参照: http://to-a.ru/Tnheit/img1

「鬼道、お前は俺に聞いた。“なぜ不動をスカウトしたのか”…あいつが異常なまでに力を得ようとするには理由がある」



「理由?」



「不動の父親は上司の失敗の責任を負わされ、不当に会社を辞めさせられた。以来、借金取りに追われる毎日…あいつの家族は暗く沈んでいった」



「「…」」



「父親と父親を否定する母親を不動は歪んだ形で受け入れた。力を手に入れられなければ何も出来ない…力を手に入れて上に上がる事が自分を守る唯一の手段と思い込んで…


その後、真・帝国学園を組織した影山に取り入ろうとしたが失敗に終わった。だが俺はあいつにサッカープレイヤーとしての才能を感じた・・・」



「ありがとうございます。少しあいつが分かってきました。…ですがそれとこれとは別です。あんなプレーをする不動を受け入ることはできません」



「・・・・・お前次第だ。」

響きさんは、そういった後、若干上に居る私の方を向いた気がした。


「このままでは日本は間違いなく負ける。どうする、円堂?」



私は“円堂”という言葉を聞くと、すぐに視線をフィールドに変え、ゴールを見た。

すると、ゴールには、円堂ではなく立向会が構えていた。


『・・・何で、円堂じゃないの・・・?』


そう疑問を抱くが、監督達の言葉に耳を傾けると円堂が「わかりません」と言った。



「この試合をどう戦ったらいいのか…」



監督がそういうと、円堂はフィールドを見て、チームを見た。すると、とんでもない光景。



「いい加減にしろ、不動!パスを出せ。皆に合わせろ!」



「俺に命令するな!俺は出したい時に出す!」



「…勝手にしろ」



不動が敵からボールを奪うと今度は敵が不動を囲む。取っちゃぁ囲まれ、取っちゃぁ囲まれ、の繰り返し。



「味方には嫌われても敵には人気だな」


晴矢が不動を挑発する。でも不動は・・・


「フッ…俺の力を認めたということだろ?」



「なんだと!?」



「お前らとの遊びの時間は終わりだ」



不動はそう言うと風丸にパスを出した。

でもいきなり不動は風丸にパスを出した。いきなりの事に追いつくはずが無い。


ボールに追いつけず、そのままボールはフィールドの外へ出てしまった。


それからも不動はパスを出すが誰も追いつかなかった。・・・いや、追いつこうとしなかった。


『何コレ、いじめ?いじめなら不動、ざまぁwww』


そしてその先には仲間割れ。もう今のチームでは心がバラバラ。信じあおうとしていない。



「・・・・・そうか!!!」


いきなり円堂が声をあげた。



「不動はやみくもにパスを出してたわけじゃない。敵の動きも、味方の動きも分かったうえであんなパスを・・・!!・・・けど皆が不動を信頼していない。だからパスが届いていないんだ!」



試合に目を戻すと、照美が晴矢と風介にパスを出していた。

そして二人は“ファイアブリザード”。



「止めてやる!」



そう言って立ち向かうもタイミングが合わず、痛恨のミスをしてしまう。


ファイアブリザードはムゲン・ザ・ハンドを破り…ゴールになるかと思ったが、栗松と木暮がボールのコースを逸らしたおかげでゴールは決まらなかった。




『、・・・。良く防いだね。こっちもハラハラしちゃうんだから。・・・やっぱり、私抜きじゃぁこのチームは・・・』

***
サクラちゃん、自分が居ないとだめってチームを心配しちゃってますwww
そして今回も今日の格言やっちゃいますかー!!

今日の格言
『何コレ、いじめ?いじめなら不動、ざまぁwww』