二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ*〜アニメ沿い連載中〜  ( No.525 )
日時: 2010/12/15 18:47
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

『ふ、ぁあああああ・・・、』


天気も晴天、爽やかな朝。私はいつもよりちょっとだけ早く、目が覚めた。

・・・とは、嘘で・・・。


『や、やばいぃぃぃいいいいい!!!』













「いよいよ、フットボールフロンティアインターナショナルよ。皆、分かってると思うけど、もう一度大会のルールを説明します」


急いで着替えて、みんなの所へ向かうと、もうすでにミーティングが始まっていた。


「あ、サクラちゃん。おはよう。早く椅子座って・・・?」

『秋ちゃんごめん!!遅くなった!!!』


それからミーティングが一通り終わり、秋ちゃんがボードを見ながら言った。


そして春奈がパソコンを見ながら大会について説明する。



「世界各地の予選を勝ち抜いてきた10チームで争われる。5チームごと、グループAとグループBの2つに別れて、まずはグループ内で総当たり戦を行います。各試合ごとに勝った場合は3点、引き分けは1点、負けたら0点…と勝ち点が加算され、最終的に各グループから勝ち点の多い上位2チームが決勝ラウンドへ進出。
合計4チームで決勝トーナメントが行われます」



「イナズマジャパンはグループA。他にはイタリアのオルフェウス、アルゼンチンのジ・エンパイア、イギリスのナイツオブクィーン、アメリカのユニコーンがいるわ。」


オルフェウスにはフィディオやヒデが居て、アメリカにはジュリアやマーク達が居る。

どれも敵に不足は無い。油断は出来ない相手。


「私達の初戦は2日後。対戦相手はイギリス代表のナイツオブクィーン。ヨーロッパの中でもトップクラスの実力を持つ強豪よ」

「正直、初戦では当たりたくなかった相手ですね・・・。」


目金君が言うのは本当だけど、イタリアにしたって、アメリカにしたって、アルゼンチンやイギリスにしたって、どれも強豪。


『ねぇ、もし初戦の相手がイギリスじゃなくったって、どれも同じじゃない?・・・どうせやるなら強い相手じゃないと・・・!!』

「そうそう!!どうせ試合するんだったら、ドーンと強い相手じゃないとなッ!!」

「どうせやるなら強い相手、か…」


そうそう、強い相手と戦って、そして倒して、また強くなって、進化して。

それから強くなった私達が、フィディオやジュリア達に挑むんだから。


「よーし、皆!全力でぶつかっていくぞ!」


「「「おぉーっ!!」」」




















『ぁ・・・、これ、』


そういって私が触れたものは、あのペンダント。



———〔世界は滅びるだろう〕———


———「会ったんだろ・・・?黒姫に、」———


ペンダントに触れた瞬間、数々の言葉が頭の中を駆け巡る。

特に強かったのは、黒姫。まるで何かを訴えているみたいだった。


———〔貴女には、黒い影が纏わり付いてる。真っ黒い、大きな影が・・・〕———

最後に、その言葉が何回も頭の中をリピートした。


そんな時、秋ちゃんから「皆、集合」という声。


『一体どうしたの?秋ちゃん?』


「あ、うん。それがね・・・・・・・・・・」





「「「「「「親善パーティ?!」」」」」


「ナイツオブクイーンからの招待よ。 試合をする前に親ぼくを深めたいから今日の六時、ロンドンパレスに正装して来て欲しいって。」


『ナイツオブクイーンから、招待状、ねぇ、』


一体何をする気なんだろう。


「ま、当然といえば当然ですね。何と言ってもジェントルマンの国なのですから。」


まぁ、ジェントルマンの国なのは分かってるんだけど・・・・・うん。


「と、いう訳で時間までに準備してね?」


『正装、かぁ・・・、』


正装、ってあれでしょ・・・?

ほら、ドレスとか着るんでしょ?それに豪華なパーティーなら、それなりの演技も必要だし・・・。

疲れるんだよねぇ・・・、



そんな事を考えていると、行き成り両腕を掴まれた。



「サクラちゃん!!!一緒にドレス買いに行かない?」

『ド、ドレス・・・!?あ、後から一人でい、行くから私はい、』


“私はいいや。”そういい終わる前に、ガッシリと固定されたまま、秋ちゃん達にささっと連れ去られた。


あたしはそのまま、秋ちゃん達に連れられて、ショッピングへ。








秋ちゃん達に連れられて、着いた目の前には、色とりどりのドレスがずらーっ!!


「このドレス可愛いよ! きっと、いや、絶対サクラちゃんに似合うよ!!」


『それフリフリでしょ!?私にそんなフリッフリのは似合わないってば!!』


「んじゃあこれはどうですか!?セクシーでサクラ先輩に似合いますよ!」


『それは露出度が高すぎ!!!私そんなに胸無いしかえって恥ずかしいよ!!』


「んじゃあ、これはどうでしょうか。」


『っあー!!!か、可愛いよ!!これ、私のドレスこれにする!!』


最後の冬花ちゃんが手に取ったドレスは、薄いピンクと蜂蜜色の“桜”をイメージしたドレス。

フリフリも丁度いいし、露出度も良い。チラリズムがとっても微妙で可愛い。

胸元には蜂蜜色の大きいリボン。可愛すぎなく、シンプルすぎない、“桜”のイメージがとても素敵なドレス。


『よぉし、秋ちゃん達もドレス選んだ事だし、今夜は気合入れていくぞー!!』

***