二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ*〜アニメ沿い連載中〜  ( No.550 )
日時: 2010/12/20 19:14
名前: さくら (ID: sNU/fhM0)

「私のシュートが君に止められるか…嫌とは言わないですよね。」


「……いいだろう、受けて立つ!」


『円堂・・・!!』

場所変わって、グラウンドに。

皆が唾を飲み、意気込む中、とうとう勝負が始まる。


「親善パーティーがとんでもないことになっちゃいましたね…」

『円堂・・・。』


——あぁどうしよう。絶対私のせいだ。 そう自分を追い詰めていると、円堂がそれに気付いたのか、私の方を向いて満笑の笑みを見せた。


「(そう自分を追い詰めるな。・・・大丈夫だから。)」


円堂は、私にアイコンタクトで伝えてきた。

するとすぐに、エドガーの説明が掛かる。


「ルールは簡単。一本勝負、私は君に向かってシュートを打つ。それを止められれば君の勝ち。」


綱海がエドガーの“君に向かって”にキレ、ブツブツ言っていると、エドガーが“では、行きますよ。”と合図を掛ける。


「“エクスカリバー”!!」


叫び声と共に途轍もない威力とスピードの必殺技を出した。

そんな必殺技に皆は驚きを隠せないで居た。・・・少なくとも、私以外は。


しかし守は“怒りの鉄槌”で立ち向かうが、簡単に破られてしまった。



「信じられない…円堂さんの“怒りの鉄槌”があんなに簡単に破られるなんて…」


「どうやら私の勝ちのようですね。さぁ皆さん、余興は終わりです。パーティー会場へ戻りましょうか」


『こんなシュートでそんな好い気になれる人、・・・初めて見た。』


「・・・? 貴女の噂は知っていますよ。“妖精皇女”。素晴らしいサッカープレイヤーだそうですね。」


その後、エドガーは私にこう告げた。


「—————私は貴女を超えて見せます。・・・必ず。」


この真剣な雰囲気に、口を入れたのが円堂だった。


「すげぇな!!サクラとエドガーが対決すんだぞ!?皆!!それに次はこんなすげぇ奴等と戦えるんだぞ!?」

「あぁ。俺達も負けていられないな。」


エドガーとの勝負を申し込まれたんだけど、こんな奴に私を超えられて溜るか。

これからフィディオやジュリア達と戦うのに、戦う前にこんな奴に超えられたら、ジュリア達に見せる顔が無い。

—————絶対に、超えさせない・・・!!

























































「行くよ、円堂君!」


「来い、ヒロト!絶対見つけてやる、誰のものでもない、俺自身の必殺技を!」


皆が練習に燃えている時、私は更衣室に居た。

私は女子であるため、皆より途轍もなく時間が掛かる。(着替えるのに)


すると、突然ドアが開いた。



『ちょ、っとっ!!変態!!私まだ着替えて・・・・・って冬花ちゃんか。』

「行き成り開けてすみません。 サクラさん、お客さんですよ?」

『えっ・・・?私に・・・?』



ささっと手際よくさらしを巻き、ユニフォームを着ると、何時でも練習に行ける様に、ヘアゴムとシュシュを手首につけ、更衣室を後にした。




私が向かったのは、ロビー。

ソファーと観葉植物、テレビ、テーブルなどしかない、シンプルなロビー。


その窓際に、外を眺めている、真っ黒いスーツを着た人と、高そうな服を着た人が座っていた。



「あ、来ました。・・・ガルシルド様。」

『誰ですか、貴方達、』


すると、黒いスーツを着た人が前に出て、どうぞお座り下さいと言う。(いや此処、日本の宿舎なんですけど)


「今日、貴方を訪ねた理由。それは—————」

「いいや、私が言う。 君は下がっていなさい。   私はFFIの主催者であり大会会長。そして多くの油田を持つ大富豪でもある。だが、私の国“ブラジル”では食料の不足で餓死していく子ども達が耐えない。それで、今回のFFIを開催した。だが今のメンツでは死んでいく子ども達を減らす事は出来ない。それで一つ、君に頼みがある。簡単な事だ。


                  —————仲間になれ。」



『え、は?はい?』


「状況を理解していない様子だな。もう一度言う。イナズマジャパンを辞め、私達の元で働いて欲しい。別に今すぐにじゃあ無い。ゆっくり、考えて良いのだよ。」


すると、ガルシルド、と呼ばれた男は私の肩にトン、と手を置き、“君のためにも、仲間になったほうがいいと思うがな、”と言い、ロビーから出て行った。



『・・・・・・・・・意味分かんない。』

















「良いのですか。本当の事を伝えないで。」

「なぁに、最初から本当の事で“仲間になれ”と頼んでも、大抵の人間は嫌というだろう。時期に分かる事だ。」

「仲間になるでしょうか。 あの女」

「あの女は自ら頼んでくるはずだ。“仲間になる”とな、」


場所変わってリムジンの中。ガルシルドとスーツの男は広いリムジンの中でチェスをしながらさっきの事を話していた。


「“龍ノ姫”はあの『計画』にこそ使える兵器だからな。—————『黒龍と白龍が一つになる時 きっと世界は終わるだろう』・・・・・チェックメイト。」


ボードを見ると、ガルシルドの黒が、相手の白のキングを完全に逃げられないように追い詰めていた。


「ハハッ・・・さすがガルシルド様。お強い。」


***