二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 狼がペットの赤頭巾*イナイレ*〜アニメ沿い連載中〜 ( No.597 )
- 日時: 2010/12/27 19:04
- 名前: さくら (ID: sNU/fhM0)
「止めろ、円堂!!」
すると壁山が円堂の前に立ち、“ザ・マウンテン”で威力を弱める。
そして守は“怒りの鉄槌”でシュートを止めた。
「やりましたね!」
「えぇっ!」
『はぁ、見せ付けてくれるね。あんなシュートでもハラハラするのは気のせいかな?』
そして観客席———
「あの“エクスカリバー”、なかなかだな。」
「でもサクラちゃんだって、負けてないよ?“永久の羽翼”だってたいした技だ。」
「でも今はナイツオブクイーンの方が押してます。イナズマジャパンも二人係でやっと、ですから。」
6年前の爆発事故の被害者、兼、サクラの義理の兄“神藤裕也”率いるゴッドリームのあの五人も対イギリスの試合を見に来ていた。
上から、エド・モールス、アンヌ・アルデナ、吉田輝と続く。
もう、気付いた人も居るようだが、アンヌ・アルデナはフィディオの実の姉。(この小説で)
「サクラ・・・。」
そして場所は戻り———
「さぁ、イナズマジャパンの反撃です!」
笛が鳴るのと同時にイナズマジャパンメンバーは駆け上がる。
「行け、完全無欠のナイトたちよ!」
アーロン監督の合図と共に、ナイツオブクイーンはフォーメーションを変え、更に全く動かない。
前線へ向かう豪炎寺先輩たちにマークに付こうともせず、ナイツオブクイーンは通り抜ける先輩たちに見向きもしないで動かなかった。
『エドガー。何をするつもりなの・・・っ』
“絶対に何か企んでいる”。そう確信した私は、ボールを風丸に渡し、用心深く相手の動きを見極める。
風丸は、“風神の舞”をしてフィリップを交わすが、同時に次々と向こうのチェックに阻まれ、最終的にポールにポールをカットされてしまった。
『さっきとは違う・・・。マークがとても速くなってる。』
「次から次へと…」
「あれでは攻める事が出来ない…!」
ナイツオブクィーンの素早いディフェンスに皆は対応しきれていない。
「これぞ、私達の必殺タクティクス“アブソリュートナイツ”!」
「「「!」」」
『・・・!! 皆!!DFを固めて!!・・・来る!』
「反撃開始だ!」
イギリスの監督がそう言うと、攻め上がって来るナイツオブクィーンの選手達。
『しまっ・・・!!』
「あっ、エドガーにボールが渡っちゃいましたよ!」
エドガーは私達のDFを上手く抜け、バランスを崩さずにシュートを打った。
しかし、円堂はそれを難なくキャッチする。
「ナイスセーブだ。・・・それに、流石は“妖精皇女”。油断大敵ですね。しかし、今のは反応が遅かったようですね。」
そう言い、エドガーは私を挑発するようにクツクツ笑う。
「どうやらこの勝負、私の勝ち確定ですね。貴方を全員で崩してしまえば、このキーパーも何処までもつか・・・」
「負けてたまるか!俺たちは世界一を目指してここに来たんだ!」
“世界一”という言葉を耳にした瞬間、エドガーの余裕な顔が、冷たく訝しげなものに変わった。
「…世界一…?」
「ああ!その為に激しいアジア予選を勝ち抜いて来たんだ!」
「……無理だ」
「なっ…!何だと!?」
より細められたエドガーの瞳に、円堂は怒りを覚えた。
「君たちは世界一の意味を本当に分かっているのか」
「なに…っ!?」
「…エンドウ。君の言う世界一とは、自分たちだけのものなのか」
「…!!」
『な訳無いでしょ。』
「サクラさん、口を挟まないで頂きたい。」
『そりゃまあ失礼。でも、エドガー。“世界の舞台で戦う代表チームは、自分たちの国の数え切れない人々の夢を託されている。…それを裏切ることは出来ない。その夢を背負って戦うのが、代表としての使命だ!”とでも言うつもり?』
「・・・はぁ、貴女は何故こう、人の心を読み取れる事が出来るのでしょうか。」
『さぁね、でも、そんな事分かってる。少なくとも、私は・・・だかr「代表としての氏名・・・じゃ無かった、使命・・・。」って円堂!!アンタKY?CKY?WCKYな訳!?』
「私たちはナイツオブクィーンに選ばれた誇りを胸に戦っている。ただ目の前の高みだけしか見えていない君たちに、負ける訳にはいかない!」
「「「っ!」」」
エドガーも、皆まで・・・。酷いよ、私泣いちゃうよ。
勝手に話進めちゃってさぁ、
まぁ、気を取り直して、
私達、日本代表も同じ。甘い気持ちで“世界一”なんて言葉は持っての他。
日本の思いを背負って、此処まで来ている。
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