二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 狼がペットの赤頭巾 【イナズマイレブン】英吉利戦なう  ( No.740 )
日時: 2011/01/23 20:01
名前: さくら (ID: 32zLlHLc)

『さぁ・・・!!復習へと泣き叫べ!!“復習物語〈ダーク・シグナー〉”』


私の合図と共に、私の周りを漆黒の砂を交えた漆黒の霧が覆い、そのまた外側から紫色のオーラが纏わり付き、ボールに絡まる。

瞬間、金色に輝く古代の文字をオーラと交え、ゴールへ走った。

その名も“復習物語”。“ダーク・シグナー”と呼ぶ。



「ッ!?・・・・・・・・・・・・・何ッ・・・!?」



“復習物語”は、キーパーが“ガラティーン”を出す暇さえ与えずゴールに突き刺さった。

その瞬間、一斉に会場の空気が変わった。



「やりましたね、先輩!」


「えぇ!!」



   「さぁ、試合終了迫っています。勝利の女神はどちらに微笑むのでしょうか!?」

   「先程点を入れた女子選手、“清野サクラ”は試合終了までにどんなプレーを見せてくれるのか、楽しみですねぇ。」



「染岡!」



・・・“勝てるんじゃないか”。誰もがそう思っていた。

さっきの一点で、私達が勝てる確率が上がった。

そして、鬼道から染岡へとボールが渡る。



すると。



染岡の“ドラゴンスレイヤー”を、ゴール前まで戻っていたエドガーが“エクスカリバー”で直接蹴り返してきた。



「なんだと!?」



「“ドラゴンスレイヤー”と“エクスカリバー”…2つの必殺技が合わさって、倍くらいのパワーになってるはず…」


「「!」」


「そんな…っ」


「守君…!」



『円堂ッ・・・!!!・・・さっさと考えんかコルァァァアアアアアア!!!!』


「サクラッ!?」




すると、円堂はやっと気付いたのか、高くジャンプをし、拳をフィールドにたたき付けた。


ボールはその衝撃波で出来たバリアらしきものによってコースをずらされ、ゴールを越えていく。


まさしく、円堂だけの必殺技、“イジゲン・ザ・ハンド”だった。



「出来た・・・。出来たぞぉ!!」



   「外れた!いや…外させたと言うべきでしょうか!?円堂の必殺技が絶体絶命の危機を救いました!」



「今までのシュートを止める技とは全く次元が違う発想です!そう、まさしく“イジゲン・ザ・ハンド”!」



そして円堂から鬼道にボールが渡り、鬼道と不動は“キラーフィールズ”でナイツオブクィーンを抜き、私にパスを出した。


私は、シュートの体制に入るが、此処まで戻って来たエドガーが私の一瞬の隙を見つけ、ボールを奪う。


「、 勝利は、私達の物だァ・・・!!」


なんとエドガーは、さっき足を痛めたのにも関わらず、其処から“エクスカリバー”を打ってきたのだ。

誰もが、信じられないという顔をした。残り時間ももう少ない。此処は何としても止めないと、・・・勝てない。



私は走り出した。“エクスカリバー”に向かって。私がやっと“エクスカリバー”を追い越した所で、私は先程のエドガーと同じ、シュートを打ち返す体制を取った。



「まさかっ・・・!!」


『エドガー!!決着をつけようか!!今此処で!!“フォーマルファイア”!!!』



「う、打ち返した!?」

「凄い威力だぞ!!」



私は、“エクスカリバー”を打ち返した。

剣を、焔で。私の周りに焔の輪が出来、紅、蒼の焔が輪を潜りながらゴールへと翔る。



—ピィィィィィ!!!


ここで試合終了のホイッスルがグラウンドに鳴り響く。


私のシュートは、ゴールに入っていた。



   「イナズマジャパンが強豪ナイツオブクィーンを下しました!」



「よーし!やったぞ、皆!」



円堂が皆のもとへ駆け付ける。



「大会は、まだ始まったばかりだ。…今回は君達の勝利を讃えよう」


『んで、私と君の勝負は、「貴女の勝ち。」・・・。』



私は、エドガーに“何よ。私が言いたかったのに!”とブーイング。

するとエドガーは“ふん、わざと言ったのですよ、”と言い返した。


『あれ、エドガーは女性に優しいんじゃなかったっけ?』

「優しいですよ。ただし、“女性”に限りますけどね。」

『今のイラっと来たよ。』








—観客席


「はぁ、まだまだだな、イナズマジャパンも。サクラも。」

「お、手厳しー。妹なのに。可哀そー。」

「お前も人の事言えないだろ?あーあ。フィディオが可哀想」

「殺すぞお前。」












「ガルシルド様・・・。いかが致しましょう。」


「そうだな、まだ覚醒はしてない、か。・・・ヘンクタッカー君。同じ内容だ。任せる。」


「はい。」














フィールドを覗く、一人の少女。


「ガルシルド・・・。もう動き出した?」


彼女は黄緑色の長い髪を靡かせながら言う。

彼女の名前は鎖月 薺。


「情報収穫。」


メモをバックに直し、翠の瞳を輝かせながらいった。


「“清野サクラ”。貴女の運命の歯車は、狂い始めたようですね。」


***
春華s、薺ちゃん遅くなりました。