二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.46 )
- 日時: 2010/09/14 20:03
- 名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)
えぇ〜・・・、次は混合目線なので、ごっちゃになったらサーセンorz
では、どうぞぉ〜〜
エピソード四『久しぶりの再開』
「じゃあ、また会いに来るね! それと、たまには遊びに来てね!!」
「うんっ。 今度は私達が会いに行くね」
「うん、それじゃあ」
笑顔を私達に残してから、お千ちゃんたちは帰っていった。
時刻は5時くらい。太陽が傾いていた時間だった。
「風間さん。ちゃんと子供のお世話してたね?」
「あぁ。あれは見ものだったよな」
二人で風間さんのお世話姿を思い出し、クスクスと笑った。
風間さんて、意外と面倒見がいいのかもしれない。
「・・・・夕飯の支度しようかな」
私はそういいながら腕まくりをしてみせる。
すると、その腕を平助君に握られてしまった。
不思議に思って、私は平助君に視線を向ける。
「ちょっと寄りたいとこあるんだ。夕飯は、その後でもいいか?」
「いいけど・・・。平助君、お腹減らない?」
「確かに減るけどよっ!!そんなことよりも、こっちの方が大事なんだよ・・・!」
太陽でよく平助君の顔がよく見えないけど、
・・・・平助君、顔赤い?
そのまま腕を引かれて、私は平助君に身を任せた。
「わぁ・・・っ!!」
着いた場所は、透き通るような綺麗な川が・・・。
そして川の傍に、可愛らしいお花が咲き乱れていた。
・・・きれい・・・っ!!
私は花畑の中心まで歩み寄る。
甘い香りが花をくすぐる。
「いいところだろ?」
「うん、・・・綺麗」
「ははっ、お前ならそういってくれると思った。
お前がそんなに喜ぶなら、連れて来た甲斐があったよ」
隣で優しく微笑む平助君。
私も同じように微笑んだ。
千鶴は目をキラキラ輝かせながらはしゃいでいた。
俺はそんな嬉しそうな千鶴の姿に見入っていた。
連れて来た甲斐があった、と心の底から思う。
俺たちはしばらく並んで景色を眺めていた。
そして、ふと思い出したように千鶴は口を開いた。
「平助君の寄りたいところって、ココ?私にこの景色を見せたかったの?」
「あぁ。それもあるけど・・・」
俺は頷きながらニヤリと笑みを浮かべて、それだけじゃないと言葉を付け加えた。
その言葉に千鶴は首をかしげた。
「千鶴。・・・ちょっとの間、目ぇ・・・閉じててくれるか?」
「えっ? ・・・うん」
千鶴はぎこちなく頷いてから目をつむった。
頬がほんのり赤く染まっていた。
もしかしてキスされると思ってんのかな?
俺はクスクス笑いながら、千鶴の頬に触れた。
いきなり頬に触れられて、体が反応してしまう。
その反応を見て、平助君が笑っているのがわかる。
・・・・平助君、笑いを堪えてる・・・///
平助君の手は、そのまま髪へ移動して、優しく撫でて行く。
それがくすぐったくて笑ってしまう。
途中で「笑うなよ」と平助君はそういったけど、平助君もさっき笑ってたじゃないと言い返す。
しばらくしてから、平助君は喋らなくなった。
「平助君?」
「ん・・・」
呼びかけると曖昧に返事をするだけ。
・・・・どうしたんだろう?
私はなにもわからないまま、目を瞑り続けていた。
お互いに喋らなくなってから、俺はしばらく千鶴の顔を見つめたいた。
いつまでこの顔を見ていられるのかな?
いつまで千鶴に触れていられるのかな?
いつまで俺の傍に居てくれるかな?
ずっと見つめていると、不思議と不安が沸き起こる。
「平助君・・・・?」
俺の手が震えていたのか、千鶴は自分の手を俺に添えた。
まるで、大丈夫だよって言ってくれているみたいに。
「目、勝手に開けるなよ」
「ごめんなさい。だってながいんだもの」
お互いに顔を見合わせて俺たちは笑う。
・・・・本題はこっからだ・・・。
千鶴、・・・・・聞いてくれ———
俺は心の中でそう願い、口を開いた。