二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.52 )
日時: 2010/10/14 13:37
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

『現代☆バージョン〜後日談〜』

⇒今度は一君sideストーリーです☆
キャラ変ってるかもだけど、気にしないで下さい;;
では、本編へどうぞ♪


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校門まえにて....


「・・・千鶴?」

「あ、斎藤先輩。
生徒会の帰りですか?お疲れ様です」

「・・・・お前は何故ここにいる?」

「友達待ってたんですけど、今メールで帰っていいよと・・・」



千鶴はいいながら俺にメールを見せる。
俺はメール文を読んで、少し眉を上げた。
無理なら早めにメールをしろ。



「じゃあ、私はこれで失礼しますね」



彼女は、ペコリと軽くお辞儀してからその場をあとにしようとした。
俺は不意にその小さな手を取る。
振り向いたとき、彼女の頬は少し赤かった。



「夜道は一人で危ないだろう。俺が送ってゆく」

「・・・・いえ、そんな、迷惑掛けられません!!」



あたふたしながら首を左右に振る。
別に迷惑だと思わないのだが・・・・・。
まず、帰る道が一緒だということをこいつは忘れているのか?
(一君は沖田さんと一緒に登校してます)



「たいした手間ではない。送る」

「・・・・ありがとうございます」



もう一度、軽く彼女は頭を下げる。
いまだに千鶴の頬は赤かった。






「斎藤先輩!星綺麗ですよ!!」



空を指差し、歓喜の声を上げる千鶴が可愛らしくてつい笑みがこぼれた。
俺も同じように空を見上げた。

漆黒の夜空に満開の星空。俺も思わず見取れてしまう。


「綺麗ですね・・・・」

「あぁ」



隣で夜空を見上げながら優しく笑う。
俺もつられるように微笑んだ。



「“斎藤先輩”は星、好きなんですか?」



その言葉に俺は千鶴の方に顔を向けた。
彼女も同じように俺を見つめた。

さっきから気になっていたのだが・・・・・



「千鶴。“斎藤先輩”ではなく、名前で呼んでくれないか?」

「えっ?!/////」



千鶴の顔はさっきよりも更に赤くなる。
赤くなるの、やめて欲しい。
つられて俺まで赤くなってしまう。



「俺もお前のことを名前で呼んでいる。
だから、お前も俺の名で呼んでくれ」

「さいとう、せん・・・」



また“斎藤先輩”というのか・・・・。
お前は他の奴のことを名前で呼ぶのに、何故俺だけそうよばない。
(勝手なヤキモチ 笑)


俺はそのまま千鶴に口付けをした。


離れたとき、千鶴の顔は予想通り赤かった。
たぶん、俺自身もきっとそうだ。


「名前で呼んでくれ・・・」

「・・・・さっ、」



千鶴はまた“斎藤先輩”と言いそうになって、言葉を飲み込んだ。
そして、しばらくして・・・・・



「一・・・さん////」




と、頬を染めながらそういった。