二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 平助’sエピソード 〜薄桜鬼〜 ( No.58 )
日時: 2010/10/14 14:08
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

エピソード五『風邪と簪と』


⇒平助sideに戻りたいと思います♪
えーと題の通り、“風邪”でございます。
今回は全部平助目線でいこうと思うので、千鶴の気持ちはどうか察して・・・・(おい
では、本編へどうぞ♪




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「けほっ・・・」

「大丈夫か?千鶴」

「うん、平気だよ」



布団から顔を出す千鶴の顔は、すごく赤くて汗も伝っていた。
額に手をあてると熱が伝わる。
千鶴は口に手をあて、せきを何度も繰り返す。
そう、千鶴は風邪にかかってしまったのだ。


桶の手ぬぐいを絞ってから千鶴の額へ乗せる。



「今日はゆっくり休めな」

「うん、ありがとう」



千鶴は言いながら微笑んだ。
オレも同じように微笑んでから千鶴の手を握った。



「眠るまで繋いでてやるから。安心しろ。 ホラ、おやすみ」

「ふふ、・・・・おやすみ平助君」



笑いながら千鶴はゆっくり瞳を閉じた。
しばらくして、規則正しい寝息が聞こえはじめた。


寝顔、・・・・可愛い。
そっとあいてる方の手で頬を撫でる。



「はやく良くなって、美味い飯作ってくれな。——千鶴」



そう呟いてから、オレは静かに口付けを落とした。