二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 平助’sエピソード ( No.7 )
日時: 2010/09/01 12:58
名前: 桜架 (ID: q9W3Aa/j)

エピソード弐『現代☆バージョン』



「・・・ん」

「おはよう、千鶴ちゃん」


千鶴が目を覚ますと、目の前には義理兄あにの総司さんがいた。


「・・ぅわっ・・・?!総司さん!!」

「なあに?その反応。お化けみたいな言い草、傷つくなー」


悲しげに目を伏せてから肩を落とす総司。
千鶴はあわてて否定した。


「違います・・・っ、ただ・・・」

「・・・・ただ?」


総司は伏せていた顔を上げて、ニヤリと笑う(S発動)
その笑みに気付いた千鶴は、しまった!?とばかりに動揺する。
千鶴の反応を見ながらくすくす笑う総司。


「ただ、なにかなぁ? 気になるんだけど?」

「・・・・?!////」


千鶴の顎を上げて、甘えた声で近寄る総司。
千鶴の顔は真っ赤だ。


「いわないと・・・・、“キス”するよ?」

「・・・・・?!////」


更に真っ赤になった千鶴。
その反応をみた総司は、ついに耐え切れなくなり笑い始める。


「あはははは、冗談だよ、冗談」

「・・・・冗談に聞こえません・・///」


からかわれたことに頬を膨らませる千鶴。
(そういう反応が可愛くて、ついいじめたくなるんだよ)
総司はわざとしれっと答えた。


「僕は、あのまましてもかまわなかったけど?」

「総司さん!!///」

「冗談だって」


クスクス笑う総司。今度こそ拗ねた千鶴は「でてってください」
と総司の背中を押した。


———バタン


「本当、 可愛んだから・・・」

廊下でポツリ呟く総司の顔は、何処か幸せそうに緩んでいた。