二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第2弾!!どうぶつの森ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.11 )
日時: 2010/09/08 20:30
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

4話[ *—疲労で…(シェルSIDE)—* ]


ホヒンダ村は、いいところだな…。

あたしが日本人じゃなくても、関係ない、か…。
いい村、だな…

あたしが前にいた村では、信頼できる人しか入ったらダメ…だったもんな。

もしかしたら、教のせいだったのかもしれないけどね。


「姉さん…。」


ふと、ジェーンの声がした。

何かあったのかな…?


「あのさ、どうやってローマに戻る…?」

「それは…っ、分からない…。

 ゴメン…。」


あたしとジェーンは別々の部屋になった。

今、あたしはベッドの上に座っていた。
でも、ジェーンが来たから、立とうと思った…けど、


くら…っ、


立ち、眩み?

あたし、どうしちゃったのかな…


「あれ、姉さんどうかした?」

「う、ううん…。

 ほかに用はある?」

「あ、さよりんが呼んでたよ。」

「分かった…。」


歩こうと思ったけど、上手く歩けない…。

視界がぼやける。


「ね、姉さん…本当に大丈夫なの?」

「平気だよ…っ、」


言った途端、転んでしまった。

ジェーンが心配そうな表情で駆け寄る。


「姉さん、熱あるじゃん!

 ほら、ベッド戻って!

 僕がさよりんに伝えてくるから!」

「ご、ゴメン…、」


あたしは、言われたとおり、ベッドに戻って布団を被った。

さっきジェーンが言った言葉を思い出す。

『あのさ、どうやってローマに戻る…?』

どうやって、ローマに戻るか、かぁ…
そうだったね、いつかは戻らなきゃいけないんだよね…。

そもそもどうして日本なんかに来たんだろう、と痛む頭を無理やり回転させ、
思考を巡らせる。


ダダダッ ガチャッ…!!


「シェル!!!!」

「さよ、りん…」

「大丈夫? はい、おくすり!

 これ飲んで寝てなよ!」

「う、ん…ありがと…、」


さよりんから薬を受け取り、
近くにあった水を使って薬を飲んだ。

そして、3人は『安静にしててね』と言い、去っていった…。

それと同時に、今まで考えてたこと吹き飛び、
思考がショートした…。


4話★終