二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第2弾!!どうぶつの森ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.21 )
日時: 2010/09/12 16:13
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

6話[ *—前夜—* ]


「ねぇ、さよりんさん。」

「な〜に〜?」


ベッドに寝転がるさよりんに、さよるんが問う。


「シェルさんたちのこと、紹介しないんですか?」

「だ〜れ〜に〜?」

「ルイコさんたちに、ですよ。」


ハッ、としたような顔をして、跳ね起きるさよりん。

さよりんが、床に着地した途端、ミシッ、といったが、
さよりんは全く気にしてなどいなかった。


「そーいえば、忘れてたっっ!!!!」

「明日行きましょうよ!」

「うんっ!」


明日、ルイコちゃんたちに紹介すべく、
出かける為に、少々準備をしてた。

そのとき————…


「さよりん!」

「なっ、何!!? …って、シェル?

 どうしたの、そのフライパンの中にある黒い物体…」

「失敗しちゃったんだよ〜…、」

「姉さん、一応家庭科の成績、中の上あたりなのに…ね、」


さよりんが中をのぞくと、黒いオーラを放つ、
不気味なものがあった。

これを料理と呼ぶには、無理があるほどだった…


「だって、日本料理なんか、作ったことないんだもんー…。」


何故無理に日本料理を作るのか、と思ったが、
口にしないさよりん。

苦笑しつつ、


「何入れたのさ…、」

「レシピ通りやったはずなんだけど…、」




シェルが持ってるレシピとやらを見るさよりん。

暫く、沈黙が続いた。


「…これ、半分切れてるじゃん…。」


そのページは、見事に半分に切れてたからか、

次のページと一緒になり、材料を間違えたらしい。

シェルらしいな、とさよりんは思う。


「あぁっ、本当だ!

 この〜、古本屋で買ったから!!?」

「古本屋にあったんだ…。」

「うん、BO●K O●Fで。」

「……………、」


その後、そのフライパンを洗い、
新しくご飯を作った。

シェル曰く、本当はイタリア料理とレシピの日本料理をまぜたとのこと。

そんなんじゃ、ああなるわな、とさよりんはため息をついた。
その後、寝る準備をしつつ、イタリアでの話を聞かせてもらった。


6話★終