二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより-迷える子羊達-※オリキャラ&投票ヨロシク! ( No.218 )
日時: 2010/12/19 13:48
名前: †*゜・.李桃木.・゜*† ◆/kwqsmdJDQ (ID: m3P5zcsN)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

35話[ *—どっち?—* ]


「 何真剣な顔してんのー? 」

「 え、あ、や……何でもない……、 」

「 そう? 」


さっきの人は誰だったんだろう、
あたしは、誰が好きなんだろう、

そんな思いを巡らせながら、今日一日を過ごした……


「 さよりん、さっきからボーッとして……、

  あたしの話聞いてんのー? 」

「 あっ、ゴメン……、全く聞いてなかった 」


あたしは、満面の笑みで言う。

……心配、させないために。


シェルは、人一倍優しくて、心配性だから。

きっと、自分よりも、あたしのことを気にかけると思う。


「 いやいや、人の話はちゃんと聞こうよ! 」

「 シェルの話はロクでもないことしかないからさ……、

  聞かなくてもいいかってなっちゃったんだよ 」

「 何だよそれーっ! 」


シェルは怒って、飛び掛ってくる。

あたしはサッと避け、シェルが床にゴチン! とすごい音をたてて落ちる。


「 馬鹿だな、シェル…… 」

「 う、うっさいな! もういいよ、寝る! 」

「 まだ8時ですけど……、 」

「 あたしは超いい子なの! 」

「 どの辺がだよ…… 」


そう言って、シェルはふてくされながら
自分の部屋へ戻る。

あたしは、何も考えずに自室へ行く。


「 あたし、は……、どっちなの……? 」


分からない。

分からないよ。


答えが、見つからないよ……!


まるで、真っ暗闇の中、小さな小さな光を探し出すみたい。

そんなもの、存在しないと知らずに……、


「 もうやだっ……考えるのは全部今度にしよう!

  寝ようっと! 」


まだ午後8時だというのに、何故か普通に寝ることができた。


「 ……りん、起きて…… 」

「 だ、れ…… 」


聞きなれた声だったけど、
誰だかはハッキリしなかった。

ぼんやりとした目で、その人を見る。

声の主は、コタロウだった。


「 えっ……、こ、コタロウ……? 」

「 これ…………、…………だよ……! 」


周りは静かなのに、ううん、誰も、いないのに。

コタロウの声が聞こえない。


「 ま……ってよ、コタロ……ウ……いか、ないでっ……! 」


直後、コタロウは眩い光に包まれて、

目を開けてみると、そこにコタロウの姿はなかった。


何だったんだろ……?


けど、心の奥で、叫んでる。

コタロウが、どこかへ行っちゃうって。

なのに、引き止めることができなかった。


「 —————……っ……! 」


目を開けると、真っ白な天井。

あたしの部屋だった。


「 ……コタロウッ……? 」


あれは、夢だったんだよね?

そう、信じて……いいんでしょう?


ねぇ……?


35話☆終

=====作者より=====

あぅ…gdgdだ…!
いつものことだけどね。

やっぱさよりんとコタロウがいいかなぁ…
と思ってみたり。

あ、番外編進めなくてすみません…;
一応本編進めとこうかと思いまして((