二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより-迷える子羊達-※オリキャラ&投票ヨロシク! ( No.220 )
日時: 2010/12/19 20:27
名前: †*゜・.李桃木.・゜*† ◆/kwqsmdJDQ (ID: m3P5zcsN)
参照: 【゜+.シェルSIDE。+゜】

37話[ *—幼い頃—* ]



「 ひっく……ふぇ…… 」



何もない真っ白な世界。

聞こえるのは、誰かの泣き声。


……でも、姿が見えない。



「 助けて……、誰か……私を…… 」



誰かが誰かに助けを求める声。


……この声は……、

多分、いや、絶対に、あたしの……昔の頃の声……



「 ねぇ、助けてよ…… 」

「 どこにいるの……? 」

「 貴方だけなの、私を救えるのは…… 」



すると、不意に幼い少女が現れる。

ショートボブに、金色の髪……

薄い蒼の瞳……間違いなく、あたしだ。



「 お友達……、本当のお友達が欲しいの 」

「 …………っ! 」



『 本当の友達 』


昔から憧れていた。



「 どうして私にはお友達がいないの?

  私が悪いの? ねぇ…… 」

「 〜〜〜〜〜〜っ……、

  しょうが、ないじゃない……、あたしには——————……っ! 」



今になるまで、友達なんてできなかった。

ううん、つくれなかった。


信頼……できなかったから。



「 どうして? お友達といると幸せって、お母さん言ってたよ? 」

「 そうだよ、幸せだよ…… 」



今、幸せだから。

でも、みんな、信頼できなかったから。




「 ふぇ……私は、一人なんだ。

  一生、孤独なんだ…… 」



すると、目の前にいたあたしの幼少時代の姿がフッ、と虚空へ消える。

突然、辺りが暗くなる。


真っ暗闇の中、怪しい紫色や赤色がふわふわ浮かぶ。



まるで、昔のあたしの心の中のようだ。



「 あんたなんて……、 」

「 全部お前のせいだ! 」

「 ひどい、信じてたのに…… 」

「 裏切り者! 」

「 偽善者! 」

「 大嫌い! 」

「 サイテー……、 」



……っ、最低……は、どっち……?

いや、もういや。


こんなとこ、いたくないよっ……!



助けて————————…………さよりん!



「 こっちへおいでよ…… 」

「 …………? 」



誰だか分からない。

不思議な少女が現れる。


真っ白で、純粋な顔。

周りには、この闇に負けないような光を発していた。



「 もう、闇なんてないから。

  一緒に行こうよ…… 」






「 まって……消えないでよっ! 」






「 ふふ……待ってるよ、現実で 」




げ、んじつ……?




あたしは我に返る。

寝てたのか……、


あの少女は、誰だったのかな……



37話☆終


=====作者より=====

また夢の中ですね……
番外編、来年まで続くかも……←オイ

暫く番外編お休みさせていただきます!

オリキャラご応募してくださった方、申し訳ございません!
えっと、いつ再開するかはわかりませんが、
あたたかかく見守ってくれると嬉しいです!

あと、番外編はまだ書きませんが、
募集はしてます(勝手な
いつでもいい!
という心の広い方はご応募してください!

よろしくお願いします!