二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第2弾!!どうぶつの森ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.24 )
日時: 2010/09/13 18:00
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

7話[ *—ご紹介—* ]


「よぉーっし、準備完了!!」

「さよりんさーん、貴方だけ準備が終わっても、意味ないですよー。」

「で、シェルたちは?」

「昨日と同じく、この時間は寝てるみたいです。」


まだかな…。

まぁ、イタリアと日本じゃ時差あるし…。
あれ、それって関係あんのかな。

それにしても、準備終わったら暇だな。


「ふぁぁ…、ちょっとぉ、さよりぃん…。

 朝っぱらから何よぉ…煩くて迷惑だわ…。」

「シェル!!!」

「そうだよ…ってゆーか、何で今日こんなに早く起きてんの?

 昨日は僕たちが起きる5分前に起きたらしいのに…。」

「さよるん、後でこのこと聞かせてもらうよ。」

「(ギクッ)そ、それはおいといて、準備しないんですかぁ?」

「そうだった、シェル、ジェーン、出かける準備してっ!」

「今度は何よぉ?」


面倒臭そうに、シェルがあたしに問う。

ジェーンも、頷いてた。


「今日、あたしの友達に紹介しに行きたいんだっ!

 いいでしょっ?」

「んー、まぁいいけど…じゃ、ジェーン行くわよ。」

「(姉さんの準備は修道服に着替えるだけだろうなぁ…、きっと。)うん。」


数分後、彼女たちが服を着替えて戻ってきた。

けど、相変わらず漆黒の修道服だった…。
ほかに服はないのかな、と思ったけど…この2人はこっちのほうが似合うかも、とも思った。


「じゃ、行こう!」

「さよりんさん、集まって貰いましたよ!」

「ありがとー!」


さよるんに頼んで、ほかの村の人たちに、声をかけてもらったのだ。

あたしたちは、役場にむかう。
役場のほうは、みんながいるせいか、少しザワついてた。


「あっ、さよりんちゃん!」


ルイコちゃんが駆け寄る。


「ルイコちゃん、来てくれてありがとう!」

「いえ、大丈夫ですよ!」


ニッコリと微笑むルイコちゃん。

横から、コタロウが出てきた。


「何か用があるって聞いたけど、何だ?」

「あ、コタロウ…、えっと…、」

「あたしを呼ぶほど重要な用なわけ?」

「ちあき!」

「さよりんさん、用件を伝えましょうよ。」

「そ、そうだった。

 あのね、一昨日からあたしの村に住んでる、

 シェルとジェーンだよ!」

「「よろしく。」」

「よろしく(お願いします)」

「シェルさんとジェーンさんって…名前からして、外国のお方ですか?」


ルイコちゃんが問う。


「うっ、うん…。」


シェルは、少し詰まったように答えた。

何か、あるのかと思ったけど、気にしないことにした。


「私、外国の友達いるんですよー!」

「そうなんだ、どんな人?」


きっと、ダニエルのことだな…と、あたしは思った。

ダニエルは…うん、変な人だよね。



「えっと…一言で言うと…、変な人かしら…(汗)」

「そっ、そう…。」

「それで、どこの国に住んでるの?」


ちあきが、少し軽薄気味に問う。


「えーと、ローマにいたよ。」

「ローマってことはイタリアね…。」

「そーいえば、シェルって苗字とかあるの!!?」

「いや、あるって、普通。」


シゲが突っ込みをいれてきた。

そんなことも気にせず、


「へぇ、どんな?」

「本名はね、シェル=フローライトっての。

 教会とかでは結構有名なんだ♪」

「フロー…ライトって、あの?」


ちあきが『本当に?』というような顔でシェルに問う。


「当たり前じゃない、嘘ついてどーするのよ。」

「え、何、どゆこと?」

「フローライト家って、有名な家よ。

 それで、かなりお金持ちなのよ!」

「ちあきより?」

「そりゃ、そうよ…;」


ユウメイ…?

カネモチ…?

あたし、そんな人に馴れ馴れしく…っ!!?

一気に顔が青ざめた。


「ご、ゴメンシェル!!

 そんなこと知らずに馴れ馴れしく!」

「いいんだよ、友達じゃない!」

「シェル…。」

「そもそも、姉さんがこんな性格だから分からなかったんじゃないかなぁ♪」


ジェーンが満面の笑みで言う。

ちょっとヒドイね…;


「うっ、煩いわねっ…////」

「それに、昨日も…「黙りなさいよー!!!」

「ま、まぁまぁ…、」

「あれ、姉さんってことは、姉弟?」

「そうだよ。」


喧嘩してる2人に代わって、あたしが答えた。


「あんま似てないね…性格。」

「うん、ま、そんなもんでしょ。」

「さよりんちゃん…;」



こうして、シェルとジェーンの紹介は終わった。



7話☆終