二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより-迷える子羊達- ※結果発表☆ ( No.248 )
日時: 2011/01/29 11:37
名前: ショート ◆/kwqsmdJDQ (ID: yMcAY8PJ)
参照: 名前戻しました←チョ

43話[ *—事情—* ]


あたしとジェーンは、居間(?)へ行くことになった。
ローマ村では、何があったんだろう。


「 本当は、僕らの村のこと…他の村の人に話したら、いけないんだ 」

「 ど、どうして? 」

「 それが、その村で過ごすルール、だったから 」


ルール……
そんなものがあったのか。

だから、言えなかったんだね……


「 その村は、平和のようで、平和じゃなかった 」


へ、平和のようで……平和じゃない?
見かけは平和なのかな……?

そうすると、本当は平和じゃないってことだよね……


「 例えば、この村で……レベッカとオリビア、結構仲いいよね? 」

「 う、うん…… 」

「 いつも一緒に、本気で話せる。

  そうでしょ? 」


確かに、そうだ。
そもそも、この村で一回も話したことのない相手なんて、
いないだろう。

それが普通だったから。


「 ローマ村ではね、例えば……レベッカは元から村に居たとするよ?

  オリビアが引っ越してきたら……話すことは、一切許されない。

  それか、オリビアは、この村へ引っ越すことでさえ、許されない 」


な、何それ……
話しちゃ、いけない?

引っ越すのも、ダメ?

可笑しいよ……そのルール……


「 ローマ村ではね、信頼関係が、強かったんだ。

  ううん、強すぎたんだ 」


信頼関係が強いのは、いいことじゃないのかな……


「 だから、他の村の人には冷たい態度をとってしまうんだ 」

「 ど、どうして? 」

「 その村での信頼関係が強過ぎた分、他の村の人と信頼関係を築こうとしなかったんだ 」


な、にそれ……
で、でも、そのルールも十分可笑しいとは思うけど……

シェルやジェーンにもいたはずだよね?
信頼できる人が……

だったら、どうして……


「 僕ら……………………んだ、

  ……………………が…… 」

「 え? 」

「 僕ら……には、いなかったんだっ……

  信頼関係を持つ住人が……っ! 」


う、そ……?

何で?
どうして……

可笑しい、よ……


「 ゴメン、さよりん 」

「 な、何、が……? 」

「 今はこれ以上、話せない……

  そのときがきたら、もう1度話すから……ゴメン 」


そう言って、ジェーンはこの部屋を出て行った。

うそ……だよね?


「 そ、んなの……ない、よね……? 」


可笑しい、可笑しすぎるよ。

何で?

それしか脳に浮かばない。


ウソだよね。

ねぇ、そう言って。

そんな決まり……存在しない、って……

言ってよ。


「 あたし、何をすれば…… 」


事情を知ったところで、今のあたしにはどうすることもできない。

村の規則を変えることなんて、できっこない。

それに、もし変えたとしても、シェルやジェーンは帰ろうと思う?

住人と、仲良くできる……?


それに、これだけじゃどうにもならない。

このことだって、十分酷い。

でもきっと……他にもあるのだろう。

『そのとき』がきたら……、そう言ってたから。


それに、住人と関係がない、それだけで出てくるのも……

シェルとジェーンは姉弟なんだから……

2人に共通する、何かがあったんだよね……


「 2人のことは……あたしが、助けてみせるっ……! 」


たとえ、どんなに辛い困難があろうと———————……!!!


43話★終

=====作者より=====

えっと、まずひとつ……名前、戻しました!
大きな理由とかはないんですけどねっ!

あとひとつはお詫び(?)です。
ホムペのほうのキャラ絵……パスワードかけてましたね。
ごめんなさい。

えっと、次のお知らせでパスワード教えます←おそ