二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.265 )
日時: 2011/01/31 17:44
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?591911

45話[ *—門前払い—* ]


静かな、暗い夜は明け……
眩い太陽の光の差し込む早朝。

今日は珍しく早起きすることができた。


「 さよりんさん、おはようございます。

  今日は早いですね 」

「 おはよう……ってか珍しいね、さよりんが早起きなんて 」


下へ行くと、朝食を作っているさよるんと、
お茶を飲んでいるジェーンがいた。

まるで、昨日のことがなかったかのように……


「 ははっ、あたしでも吃驚だよ〜! 」

「 シェルさんは未だに爆睡中のようですよ 」

「 だろうね〜 」


いつもの光景。
それが、何となく嬉しかった。

たった、1日だったのにね。

可笑しくなったのは。

そんな関係が長続きしていた気分。


「 朝食できましたよ、シェルさんはどうしますか? 」

「 起こしたら可哀相だよ、寝かしとこう 」

「 分かりました! 」


ホントは、見られたくなかったから。
あたしが、ローマ村に行くところを……

きっと、あたし1人でどこかに行くなんて言ったら、
シェルは迷わず一緒に行くと言うだろうから。

それだけは、避けたかった。


「 いただきます! 」


明るい声で挨拶をし、朝食を頬張る。

いつもは冷めた朝食しか食べれなかったので、
何か新鮮だった。


「 今日はさよりんは何かするの? 」


ジェーンの問いに、一瞬体が反応する。
きっと、さよるんもだろう。

けど、素直に答えるわけにはいかない。
2人のために、あたしはウソをつくしかない。

ほんのちょっと、胸が痛いけど。


「 今日はいつもと同じように過ごすつもり! 」

「 そうなんだ 」


普通の反応に、ホッとしている自分がいた。


「 ご馳走様! さよるん、シェルの代わりに今日の仕事手伝って! 」

「 はいです! 」


ジェーンに来てもらうわけにはいかない。

そもそも、ローマ村への手続きも、あたしには分からない。
だから、さよるんに来てもらったのだ。


「 あれ、じゃあまさか今日の家の仕事は…… 」

「 悪いけど、ジェーンやっといて! 」

「 ま、いいけどさ…… 」


よかった……
さぁ、関所へ!


「 じゃあ、私は手続きをしてきますね 」

「 ヨロシクね 」


さよるんは、守護霊の力を使って、一時的に人間になる。
此方は一時的に、ってだけなので、
1日中力が使えなくなることはない(このことに関しては第1弾を見てください←宣伝!!?)

さよるんが手続きを終える……が、
その瞬間、ある問題が起こった。


「 申し訳ありませんが、この村に今行くことはできません 」

「 な、何故ですか? 」

「 ……完全に、他人の侵入を拒絶しているのです 」


そ、んな……
やっと掴んだ1本の綱を、そんな簡単に……

門前払いとは、このことだろうか。

そんなの、嫌だ。

引き下がるわけにはいかないんだ……!
2人の、ためにも……!


45話☆終

=====作者より=====

門前払いですね、はい。
やな村だなぁ←

キャラ紹介の絵、汚くてゴメンナサイ。
さよりんまで真面目にやってたんですけど……
コタロウからは適当です((

参照の絵は朝描いた絵です←
あ、次の話の[作者より]からは、
ちゃんとしたパスワードを1つずつ書いていきます←