二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.266 )
日時: 2011/01/31 22:25
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?592084

46話[ *—誰のため?—* ]


「 門番さん、お願い……あたしたちを、ローマ村に連れて行って……! 」

「 し、しかし……門事態が開いてないというか…… 」


門番さんに頼むものの、1度と『YES』という返事はなかった。
どうしよう、2人に気付かれる前に……

そうだ、さよるんなら……


「 ねぇ、さよるんっ、アンタの力でなんとかならない? 」

「 私の力では、門を開くことしかできないんですが…… 」

「 それでいいっ、お願い、やって! 」


門さえ開いてればこっちのもの。
きっと、行けるはず……


「 守護霊の力!

  ローマ村の門よ、開け—————……!! 」


さよるんがそう言うと、辺り一面が眩い光に包まれる。

すると、どこかでゆっくりと門の開くような音が聞こえた。


「 これで開いた……はずです 」


これなら、行けるよね!

あたし、2人のために……!


「 門番さん、お願い、ローマ村に!!

  門は開いているはずだから! 」


あたしがそう言うと、門番さんは何かを調べ始めた。

それが終わると……


「 ややっ、ローマ村の門が開いているであります!

  では、ローマ村へ……ただし、気をつけるでありますよ—————……あの村は、死んでいます 」


死んで、る……?
何それ……

あたしは、門番さんの言葉を胸にして、
門を潜り抜ける。

どういう意味、なのかな……


「 うわぁ……! 」


辺り一面、花畑がいっぱい。
ひみつ村と同じくらい……いや、もしかしたらひみつ村以上かもしれない。

すごい。

でも、どうしてこんなにキレイな村が死んでいる、なんて言われるの……?
ジェーンの言ってたことと、関係あるのかな……?


「 さよりんさん、一応、隠れながら行きましょう、

  この村、何かあります 」

「 え…… 」


どういう意味、と言う前に、風を切る音が。
あたしは、反射的に飛んできたものを避ける。

何これ……、槍……?


「 やはり、ですね……ここからは私の力を使っていきましょう 」


すると、さよるんは守護霊の力を使い、あたしとさよるんを
見えないように透明の姿に変えた。

きっと、シェルやジェーンにさよるんが見えるのだから、
この村で幽霊が見えるということは普通なのかもしれない。


「 さよりんさん、避けてくださいッ!! 」


え?
何……、そう思い避けると、
またもや槍が飛んできた。

何この村……可笑しい、可笑しいよ。

どうして槍が飛んでくるの?


「 さよりんさん、善は急げと言います。

  早めに切り上げましょう! 」

「 う、うん…… 」


あたしとさよるんは、まずシェルとジェーンの家を探すことにした。
さよるんが昨日調べてくれたお陰で、すぐに見つけ出すことができた。

あれ、ローン全部払い終わってないんだ……

まだ3段階のままだった。
何でだろう?


「 なっ、何ですか、これ……! 」


あたしは正面からしか見ていなかったけど、
さよるんは横も見ていたみたいだった。

何か見つけたのだろうか。


「 な、にこれ……? 」


シェルとジェーンの家の壁には、大きなラクガキがあった。

『死ね』『消えろ』『最低』『裏切り者』
とか……
殆ど見えない。

……っ、最低は、どっちなの?
分からない、分からないよ……!

あたしが何故ここにいるのか。
何故この村が死んでいると言われているのか。
何故壁にこんな酷いことがされているのか。

分からない、分からないよ—————……!


46話★終

=====作者より=====

塾行く前に更新^p^
最低な村だなぁ((

『さよりん』のパスワードは『lightgreen』です。
私のようなめんどくさがりさんはコピーしてくださいな☆←

参照はさっき描いた絵ですw