二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.273 )
日時: 2011/02/03 17:40
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?593273

52話[ *—欠片—* ]


ゴメン、ゴメンネ、シェル……
隠し事なんかして。

シェルはあたしを信頼してたのに。

それを裏切るようなことして。


「 ゴメン……ね—————…… 」


目尻に溜まった涙が、頬を伝って地面へ溶け込む。

こんな終わり方イヤだよ。

でも、あたしがこうしたんだもん。

自分で、この道を選んだ。


「 さよ、りん…… 」


後ろから、聞きなれた声がする。
どうしてかな。

胸の奥のほうから、希望と言う光が、ふつふつと沸いて来るんだ。

何故だろう?


「 シェルッ……!!?

  あ、ゴメ…… 」

「 ゴメン、さよりん…… 」


あたしが言い終わる前に、遮るようにしてシェルが言う。

どうして?
謝らなきゃいけないのは、あたしのほうなのに。


「 あ、あたしも……ゴメン。

  隠し事なんか、ううん、裏切ったようなことして…… 」

「 ううん、理由も聞かずに裏切り者呼ばわりしたあたしも悪いよ。

  さよりんはそんなことしないって、分かってたのに…… 」

「 あのさ、空気読んでない気もするけど、2人は何があったの? 」

「 この手紙だよ…… 」


シェルがジェーンにさっきの手紙を渡す。

すると、ジェーンもさっきのシェル同様、
真っ青になる。


「 これって…… 」

「 さっき、言ったでしょ?

  バレた、って…… 」


バレ……た……?
まさか、あのときの……誰かに見られてたの!!?

ウソでしょ!!?
見えないようにしていったのにっ……


「 さよりん、今度はちゃんと聞くから、

  何したか教えて? 」

「 う、うん…… 」


シェルの顔は、真剣だった。
そりゃそうだよね。

自分のことだもん。


「 昨日、ね……さよるんが調べたの、ローマ村のこと……。

  それで、ローマ村の行き方がね、分かったんだ…… 」

「 え? あの村はあたし達が出て行っていらい、門は開かないようになってたはずだけど…… 」

「 まぁ、あること? をして、ね……。

  それで、あたし達が入った瞬間、槍が飛んできたんだ。

  さよるんが教えてくれたから避けれたけど……ローマ村って、元からあんななの? 」

「 ウソ……、ううん、前は違ったよ…… 」


じゃあ、ローマ村は変わってしまったのか。

シェルとジェーンが……村を、出て行ったから?


「 それで、住人にバレないように、見えないようにしてもらったの、さよるんに。

  何とか見つからずに帰れたと思ったんだけど……きっと、誰かには見えてたんだと思う、あたし達のこと…… 」

「 そうだったんだ……、その見えた人、っていうのはもう見当ついてるから 」

「 僕らよりも遥かに権力と、実力のある人……がね 」


権力と、実力のある人……
どんな人なんだろう。

ってことは、その人にあたし達は見られてたってことだよね……

そんな人に、勝てるのだろうか。
ううん、勝たなきゃ、いけないんだ……。


「 ゴメンね、さよりん、疑って。

  あたし達のためを思っててくれたのに…… 」

「 ううん……、あたしこそ、あんなヘマしちゃって、ゴメン…… 」

「 でも、どうすればいいのかな、これから……

  この村にいつあの人がやってくるか……時間の問題だよ 」


……!!!
そうだ、いいこと思いついたっ……!!!

これなら、きっと、大丈夫……!


「 シェル、ジェーン大丈夫。

  あたしが上手くやってみせる 」


絶対に……成功させてみせる……!


52話★終

=====作者より=====

上手くいったらこれもおわ……ホムペェェェェ((
あー、塾。
ヤダな……

参照は51話のさよりんを信じることにしたとき(?)の
シェルです。
ずれてますね((
ゴメンなさい。
今回の絵は描きません←

『レイコ』のパスワードは『red』です。