二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.279 )
日時: 2011/02/05 14:06
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?594450

55話[ *—素直に(ジェーンSIDE)—* ]


さよりんは、本当に優しいんだね。
僕らなんかのために、行動してくれて。

バレちゃったけど、でも、本当に嬉しい。
さよりんが、裏切ったっていうのが、ウソであったことも……


「 ところでさよりん 」


僕は、さよりんを呼ぶ。
さよりんは、素直に応じ、こちらを振り返る。

何故か、急に体温が上がった感じがする。
初めてさよりんに手紙書いた……気がする。


「 これ、僕から 」

「 ? あ、ありがと…… 」


さよりんは、不思議そうに僕の手紙を受け取った。
一緒の家にいるのに手紙なんて変、
そう思っているのだろう。

確かに、直接言えばいいけど……
でも……

僕には、そんなことできないよっ……!
そんな勇気は、どこにもないよ!
手紙渡すのでさえ……

すると、さよりんが封を切ろうとする。


「 わぁぁぁ!!!

  ここで見ないで!

  部屋で見て! 」


こんな色んな人がいる中、見ようとしないで!
ってゆーか、本人の目の前で見るのはちょっと……

な、何か急に恥ずかしくなってきた……


「 へっ? い、いいけど…… 」


よかった、ホッと安堵の息をつく。


「 何か変なジェーンだね 」

「 うん…… 」


僕が手紙書いたら変?
……変かもね。

うん。
今まで誰にも書いたこと……なかったし。

すると、さよりんが変な想像をしたのか、
顔を真っ青にしていた。
……さよりんって、見てるだけで退屈しないね。


「 そういえばさ、あの変な手紙はどうしたの? 」

「 あれは変な手紙だったのか? 」

「 あれならあたしが持ってるよ…… 」

「 そうなんだ……あたしが言うのもなんだけど、

  あんまり人に見せないほうがいいよね? 」

「 うん、そうだね 」


変な手紙……
何が変なんだろう?

まぁ、いいけど……

すると、さっきの手紙が、さよりんの手から落ちる。
そして、落ちた反動で、中身……
僕があげたものが、落ちる。

さ、最悪だ……!

そして、追い討ちをかけるように姉さんが言う。


「 あれ、これって確か……ジェーンが大事にしてたものじゃなかったっけ? 」


何でそんなことまで言うんだよ!
バカ姉さん!

すると、不思議そうな顔して、さよりんが僕のことを見る。

体全体が熱くなる。
恥ずかしくてこんなとこいられないよっ!

そう思い、僕は思い切り駆け出し、
その場を離れた。


「 ハァッハァッ……ここまで来れば、平気、かな…… 」


僕は、誰もいない海岸で呟く。

最終的には、内容は見られるけど、やっぱり、恥ずかしい。
っていうか、まぁ、見ないならあげてもしょうがないけど……

でも、他の誰かには、見せたくなかった。
姉さんにだって……見せられない。

だって、僕の本心が書いてあるんだから。
まぁ、いつも言ってたコトがウソってわけじゃないけど。

ただ、直接言うには恥ずかしすぎるよ。
だから、今まで隠してたんだもん。
普通に言えるわけがない。


「 僕の気持ちが……伝わったら、いいな…… 」


呟いた言葉が、潮風にのって何処かへ行く。

全てを話せる日が……いつかきっと、きますように……


55話☆終

=====作者より=====

書いててすごく恥ずかしかった((
うん、なんk((

てか、間隔が少ないですね、今回……
最終話、何話になるんでしょう?
100話こえてみたいな、とか思ってるんですけど……
それって、3月までに終わるんですかねぇ??

あ、表紙……前回の続きです!
まだいちほですが。
次に完成させます!
そしてら、>>0にものせときます☆