二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*表紙絵up* ( No.303 )
日時: 2011/02/06 07:40
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://www.kaki-kaki.com/bbs_m/view.html?595161

57話[ *—幸せ(シェルSIDE)—* ]


あたしは、さよりんが出て行ったのを確認し、
部屋を探る。

別に、そういう趣味とかじゃないけどね。
ただ、ジェーンが渡したのは……あの手紙なのかなって……ね……。


「 あっ……た…… 」


部屋を探したら、あっという間に出てきた。
ちゃんと、キレイに閉まってあった。

まぁ、貰った直後にもうグチャグチャっていうのは
酷いとは思うけど……。

淡い桃色の封筒の中に入っていたのは、
前見たあの白い紙。
やっぱり、あの手紙か……


「 ジェーン、は……さよりんの、こと…… 」


どう思ってるんだろう、そう思ったときがあった。

数日前、ジェーンが部屋で何かを書いてるのを見かけたことがあった。
そのときは、何を書いてるのか、聞かなかった。
ううん、聞けなかった。

あまりにも、一生懸命だったから……
邪魔したくない、そう思う自分がいた。

静かにその場を離れ、自分の部屋に戻った。


「 あのときは、確か——————…… 」


ずっと、気になってたんだよね、あの手紙のこと。
だって……初めてだったもん。

ジェーンが……一生懸命に手紙を書いてるところを見るなんて。
手紙を書いてること自体も、だけどね……


「 ふふっ、何回も書き直してたよね…… 」


少しだけ、頬を染めながらも、机に電気をつけて、
一生懸命……書いてた。

何回も何回も、文章を書き連ねて、
気に入らなくて、ゴミ箱は紙くずだらけだった。
ちゃんとには見てなかったけど……後姿見てたら、伝わってきた。

ジェーンの、気持ち……
完全に、理解はできなかったけどね……


「 ジェーンが一生懸命なんて、明日雪でも降るんじゃないかって……思ったかも 」


誰に対しても、一生懸命になれなくて、ずーっとあたしの傍にいたジェーンが、
初めて誰かに対して一生懸命になったこと。

スゴク、スゴク嬉しかった。

でも、それでも……気になったんだよね、手紙の内容が。
だからあたしは……夜、こっそり……
ジェーンが寝てるのを確かめてから、ジェーンの部屋に入った。

手紙は、キレイに置かれていて、とても目立つ場所にあった。


「 罪悪感だらけだったけど、ちゃんと見ちゃったんだよねー…… 」


そう、胸の中は不安と緊張と罪悪感、それしかなかった。

見つかったらどうなるんだ、っていう不安。
起きたらどうしよう、っていう緊張。

そして何よりも……
勝手に人の手紙をのぞくという、罪悪感に襲われた。

でも、やっぱり気になるものは気になるんだ。
だから、見ちゃったんだよね、手紙の内容……。

そしたら、ジェーンの気持ちが沢山つまっていて、
見なきゃよかったかも、って思ってしまうくらいだった。
それでも、あたしは姉として嬉しかったんだ。
ジェーンが誰かを想っている、ということが……。


「 っと、2人はどうしてるのかなっ……? 」


あたしは、ベッドからひらりと下り、窓際に立った。
すると、夕焼けに照らされた、2人の影が此方にのびていた。

今にも緊張に押しつぶされそうなジェーンの顔。
いつもとは正反対の、緊張と混乱の混ざったさよりんの顔。

きっと、きっと……
2人なら大丈夫。
あたしなんかが心配しなくたって、大丈夫。


「 ふふっ……、2人とも、顔が赤いよ……? 」


緊張してるからかな?
もしかしたら、太陽に照らされてるだけなのかも。

そう思うと、自然に頬が緩んでしまう。

窓際から祈ってみた。
あたしには、見えない、神様に……

どうか、2人がもっともっと、仲良くなれますように……って。


57話☆終

=====作者より=====

なんともgdgdで長ったらしい話でした((
ところで話的には56話と一部平行してるはずなのに、
時間が可笑しい希ガス((

ってゆーか、シェル、不法侵入(?)はよくないよ。
たとえ大嫌いな弟の部屋でも。
まぁ私は弟の机勝手にあさりますけどね?←説得力ない

話が進まないorz
風邪がハンパなく辛い…
今週体育でるという約束をSちゃんとAちゃんとしちゃったのに!←

参照は…シェルでーす。