二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.360 )
日時: 2011/02/11 09:41
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)

65話[ *—傷—* ]


なんだかんだで、台所……
緊張してまともに目を合わせられない。

ど、どうすればいいのかな?


「 あ、のさ、やりたくなかったら、あたし一人でやるからっ! 」

「 へ……? 」


あたしの一言に、ジェーンは唖然としていた。

だってだって、2人だけで、なんてイヤだよっ!


「 し、シェルが勝手に決めただけなんだしっ……! 」

「 ううん、一緒にやるよ…… 」


なななっ……!!?
ほ、本気で……?

どうしてっ?


「 だってさ、僕が戻ったら姉さんが鬼のような形相で追い返すのが想像できるし…… 」


た、確かにそうかもしれないけど……

で、でも、それはあたしがなんとか上手くやって—————……


「 それに、折角2人でできるなら、一緒にやろ……? 」


ジェーンのちょっと遠慮がちな、優しさの溢れる笑顔に、
思わず動揺してしまった。

流石にここまで言われて断るのもあれだよね……


「 う、うん…… 」

「 冷蔵庫の中身あるかな? 」


ん……?
冷蔵庫?

何か大事なことを忘れてるような……


「 ままま待って!

  ああああたしが見るからっ!!! 」

「 へ? そ、そう……? 」


不思議そうな顔をするジェーン。

いやはや、危ない危ない……
この中にはさっきの練習用のチョコが入っているのだから。

思い出せてよかったよ……
で、中身は……あ、結構あるじゃん!


「 とりあえず使えそうなもの出すね! 」


あたしは、そう言ってから野菜などを取り出す。
結構マメに手入れしてるんだね。

そして、全部出し終わると……


「 何作ろうか〜? 」

「 野菜が結構あるし、そろそろヤバそうだから……

  鍋でもやろうか! 」

「 うんっ! 」


楽しそう!
2月はまだ寒いし……

それはそれでいいよね!


「 じゃ、僕は鍋準備するね 」

「 じゃああたしは野菜やっとくよ! 」


というわけで、別行動をする。

結構野菜あるね……
面倒くさいけど仕方ない。

切るか!

と、意気込んで数分後……


「 鍋の準備は終わったよ、手伝おうか? 」


と、ジェーンがひょっこりと現れる。

て、手伝うってことは……
こと、は……

結局この場で2人きり、ってことだよね!!?


「 う、うん! じゃあやってもらおうかな!? 」

「 あっ、さよりんあぶな————…… 」


ジェーンが言った直後、あたしが振り下ろした包丁は、
野菜を掴んでいるもう片方の手に、直撃した。

言いようもない激痛が走る。


「 ったぁっ!!!?? 」

「 わわっ、大丈夫!? 」


ジェーンが駆け寄る。
そして、あたしの手をとる。

な、何か恥ずかしいっ……!!!


「 結構傷口深いみたい……とりあえず、冷やそう!

  あっ、姉さん救急箱持ってきて! 」


向こうでシェルはあいあいさー、とやる気のない返事をする。

そんな間に、ジェーンはあたしを水道の近くへ連れて、
水道水であたしの手を冷やす。

たったそれだけの、何気ないことなのに。
あたしの鼓動はどんどん、速くなっていった……

ジェーンに触れられている部分が、火傷したように熱い。
包丁で切った傷なんかより……
そっちばっかり気にしてた。


「 はいよ、ってさよりんどしたの!!? 」

「 へ、あ、えっと、包丁で指切っちゃって…… 」

「 大丈夫? 気をつけてね…… 」

「 う、うん…… 」


ジェーンは、救急箱を取り、シェルは部屋へ戻っていった。

あまり慣れていないのか、手付きがぎこちなかった。
それでも、一生懸命やってくれて、嬉しかった。

自分でやって他人にやらせてるんだけど、ね……


「 はい、できたよ!

  これからは気をつけてね! 」

「 ご、ゴメンね…… 」

「 続きは僕がやっておくよ! 」

「 ゴメン、ありがと…… 」


あたしは、近くにあった椅子に座ってた。

胸の鼓動は、相変わらず速いままで。
ジェーンの後姿を、眺めてた。

優しくて、頼れるジェーン。
ずっと、っていうのは無理かもしれないけど……
長く長く続いてほしいよ……

この関係が—————……


65話☆終

=====作者より=====

無駄にテンション高いショートです!
今日はなんと塾が早かったのです!

そして、明日はもしかしたら雪かも、ということで
テンション上がってますw

他の人から見ればバカじゃないの、みたいに思うかもしれませんが……
私の住んでる場所、東京湾めっちゃ近いんです。
海に近い場所は雪が降らないのですよ。

ちなみに、去年の初雪なんか、2分間でしたから(笑)
見てない、って人だっているんですもん((

ではでは、話それましたが……
まだまだ続きますよ、このラヴい話!
書いてる自分が一番恥ずかしいですね////

ではではホムペのほうも進めるのでヨロシクお願いします!←