二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.397 )
日時: 2011/02/11 23:35
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

70話[ *—ローマ村からの来訪者—* ]


2人のために戦う。
昨日、そう決めたんだ。

それにしても、暇……


「外に行こうかな……」


あたしは、ゆっくりと玄関へ行き、外へ出る。
もう10時を過ぎていたため、日差しが少しキツかった。

冬とはいえど、太陽は眩しい。


「いい天気……」


あたしがそう呟くと……


「そうですね」


なんと、返事が返ってきたのだ。
誰……、何て聞かなくたって分かった。

一昨日、ぶつかったあの女性の声。

つまり、あの人なんだ。


「貴方は……一昨日の人、ですよね……」

「あら、分かっちゃいましたぁ?」


陽気な口調で答える女性。

本当に、誰なのかは分かっていない。

名前だって知らない。


「そういえば、あの人……覚えてます?」


女性が問う。

しかし、あの人、だけでは分からない。

どの人だろう。


「あの銀髪の人よ、知らない?

 来たと思ってたんだけど」


銀髪の……もしかして、あの人?

何か繋がりがあるの?


「見ました、けど……」

「あら、やっぱり?」


そこで、会話は終了してしまった。

この人は本当に何者なんだろう。
急に現れて、急に帰って……落し物して。

あんな電話、よこして……
何を企んでるの……?


「ところで、シェルちゃんとジェーンちゃんって子、知らない?

 前にも聞いた気がしますけど」


何で敬語とタメ口混ぜるんだろう。
どっちかにすればいいのに。

それとも、普段からこうなのかな。


「知り、ませ、ん……」


答えたら、ダメ。

教えたら、ダメ。

あたしの心が訴える。


「そうですかぁ。

 じゃあ、あの子の言ってたこと、ウソだったのかしらぁ?」


あの子……あの銀髪の人、かな……
それにしても、銀髪の人といい、シェルやジェーンといい……、
この人は、どれだけ人を知っているのだろう。

そして、何を目的に、ここに来たのだろう……。


「じゃあ、あたし—————……」


あたしが立とうと思った瞬間、その人の目つきが変わった。

凍てついたような目。
その目にあたしの体は凍ったように固まる。

な、に……?


「ふふ、逃げようと思っても無駄、ですよぉ?

 私から逃げれた人なんて、一人もいないのよ?」


相変わらずタメ口と敬語の混ざった変な喋り方。

逃げる。
あたしは逃げようとしてたの?

それすらも分からない気さえする。


「べ、つに……逃げよう、なんて」

「思ってますよねぇ?

 私には全て見えます、迷える子羊の心、全てが—————……」


あたしはその言葉に一瞬ドキッ、とする。

迷える、子羊……?
じゃあ、この人はやっぱり……


「貴方、ローマ村の人……っ!!!??」


70話★終

=====作者より=====

今夜雪がまた降るようです。
何とも嬉しい情報((

でもきっと積もらないんですよね、はい、分かってます((

てか全然シリアスにならなかったですね;
次こそはっ!←
70話ごえ、本当に嬉しく思います!
それもこれも、見てくれた方のお陰です!

もし、暇があったらまた更新しちゃうかもしれません。
もう11時ですけどね;
ではでは、次こそシリアスに!←