二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.403 )
- 日時: 2011/02/12 11:58
- 名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
- 参照: http://ameblo.jp/short-inamori/
74話[ *—スベテ—* ]
「シェル、ジェーン、さよるん、大丈夫……!!?」
「あたしは、平気……」
「僕も……」
「私は何もされてないですから……大丈夫です」
3人は笑って答える。
けど、あたしには分かった。
作り笑いということが。
こんな怖い目にあって、純粋に笑える人なんてそうそういないであろう。
「ゴメン、何もできなくて……」
「ううん、あたし達が決めたことだから」
「え?」
「結局見つかっちゃったけど、それでもいいの。
今まで楽しかった、それでいい」
そんな……、あたしは、イヤだよ、そんなの……!
楽しかった、だなんて、思い出だけにしたくない。
永遠なんて、ないかもしれないけど……
与えられた時間の限りは一緒にいたいよ。
目には見えないものは、永遠にあるんだよ。
そう、あたし達には絆と信頼が永遠に続く。
こんなとこで終わらせたく、ない。
「あの人が、前に話した人なんだ……」
「やっぱ、り……」
「さよりん、覚えてる?」
何が?
そう思った。
あの人のことで、何か関連すること?
「あのときの、こと……、いずれ、全てを話す、って————……」
そういえば、そんなことを言ってた気がする。
じゃあ、今?
今が、そのときなの?
「こんな嫌な場所で話すのもあれだし、ホヒンダ村に戻ろうよ」
「うん……分かった……、」
全て。
2人のことが分かるんだ。
でも、どうしてだろう。
話してほしくないと思う自分がいる。
あのときは知りたかった。
今は、知りたくない。
話し終わったら、全てが終わりそうだよ……
「あら、さよりん?
皆揃って何してたの?」
ホヒンダ村の住人、レベッカが問う。
確かに、今まで皆で出かけたことなどなかった。
珍しく思うのも分かる。
「ちょっとお出かけだよ……」
「そう?」
レベッカは納得してくれたようだった。
嫌な、お出かけだったけど……。
数分歩くと、あたしの家が見えてきた。
「じゃあ、話す、よ……」
「あ、ちょっと待って!」
あたしは、遮るように叫んだ。
「あの銀髪の人……2人は、何も知らない?」
「そういえば、あの人は誰だったんだろう」
「あたしも知らないなぁ……」
2人とも知らないようだ。
じゃあ、2人があの村を出て行ってから入ってきたのか。
疑問はつのるばかりだった。
けど……
「僕たちはね、本当はローマ村の住人じゃなかったんだ」
いきなり、驚きの発言がされる。
ローマ村の住人じゃなかった……?
じゃあ、元はどこに……?
「あたしたちはね、あの人の別の村にいたの」
あの人……、あの女性のことだろう。
別の村ってことは、2つ村を持っていたの……?
「でも、ある日……事件が起こった」
じ、けん……?
74話★終
=====作者より=====
今日だけでもう3話更新^p^
はやいですね;
でもでも、そうでもしなきゃ2年生でいる間に終わりそうにないので;
事件の内容が思いつかない←オイ