二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.416 )
日時: 2011/02/12 17:00
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

78話[ *—守護霊の力—* ]


「じゃ、じゃあ、やってみるです……!」


緊張という空気が張り詰める中、
さよるんは言う。

きっと、かなりのプレッシャーだろう。


「守護霊の力……!

 扉よ開け……!!!」


さよるんの守護霊の力が、光となり、
鍵へ真っ直ぐ向かう。

しかし、そこで光は弾かれた。
金色に輝く、キレイな鍵に。

勿論、扉も鍵も、何の変化もなかった。


「ゴメン、なさい……、できない、です……」

「いいよ、しょうがないもん。

 きっと、やっぱり別の力が必要なんだよ……」


別の力。
簡単に言うことはできるけど、何かは分からない。

きっと、あの人にしか分からない力なのだろう。


「しょうがない、よね……一回、家に戻ろう……」


あたしが、あたし達が……
関所を出ようとした、その瞬間。

とんでもないことが起こった。


「ふふっ、見つけたのですよ?」


何回も聞いた、あの嫌な声。

そう、あの恐ろしい女の声。
今度は一体何だろう。


「何の用? 2週間あったはずじゃあ……」

「貴方の持っている、それです」


あたしの持っている……か、ぎ?

バレた……ッ!


「その鍵がないと、意味がないのです」

「い、意味が、ない……?」


ってことは、何か関連性がある、とか……?


「まぁ、教えてあげてもいいのですよ。

 その鍵は、どんな扉でも開けるってだけじゃないのですよ」


え?
何……それ……、

他にも使い道があるの?


「私が持っている似たもので試してあげましょう。

 一旦外へ出てみてください」


そ、と……?

あたし達は、素直にそれに応じる。
そして、門番さんを中に入れる。

別の使い道って……?


「ふふっ、えい」


ブスリ、と鍵を地面に差し込む。

何の意味があるのだろう。


「木よ、爆発せよ」


普段とは全く異なる口調で、彼女は言う。

すると、彼女が言ったとおり、木は爆発した。
つまり、攻撃にも使えるってことだよね……?


「ちなみに……これ単体ではあることができないのです」

「あること?」

「そこまでは秘密です。

 さぁ、返してくださいなのですよ」


これを、返したら……
何かが起こってしまいそう。

渡したら、ダメな気がする。

あたしは、バカみたいに大きな声で、バカなことを言う。


「ふんっ、あたしのものは、あたしのもの。

 あんたのものも、あたしのもの!」

「ちょっ、さよりん!!?」

「拾ったんだからあたしのものだーい!」

「なっ、本来そういうものは交番に届けるのですよ!」

「そんなこと知りませーん!」


あんたの事情なんか知らない!
何が起こるかは知らないけど、これは絶対に渡さないんだから!


「まぁいいです、今日はもう時間もないですし、

 私は村へ帰ります。

 ですが、必ずその鍵は取り戻すのです」


そう言って帰っていく彼女に、あたしは言う。


「もう来るなぁっ!」


78話★終

=====作者より=====

いやぁ、歴史のワークほっぽって投稿です。
え? 提出しなきゃ怒られる?
現に集金一週間出してませんg((ォィ

相変わらず名前が出てこないw

ちなみに、シェルとジェーンはあ…じゃなかった、
危うく名前を出すとこだったよ。
で、女の子の名前、知らないのです。

以上!←