二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.450 )
日時: 2011/02/14 15:16
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
参照: http://ameblo.jp/short-inamori/

86話[ *—小サナ村デ 大キナコトヲ—* ]


「あたし、絶対にこの鍵、アンに渡さない……!」


渡したら、どうなることか。
想像さえできないような大きなことが待っているであろう。

全て、あたしの責任になる。


「私が知っているのはここまでです」

「あ、りがとう……あたし、気をつけるよ!」


あたしは、神様に背を向け、噴水に飛び込む。
さよるんやシェルも後を追う。

シェルやジェーンは最初吃驚していたけれど。

ローマ村なんかの思い通りになんか、させない……っ!


「ってて!」


勢いのある音ともに外へ投げ出される。
今度は地面なので、反動が大きい。

その後、さよるんやシェルも投げ出される。


「キレイな神様だったなぁ〜」

「そりゃそうだろうよ、絶対本性隠してたもん」


昨日とは大違いだったし。
何か雰囲気も全然違った。

もう、アンは来ないんだよね……


「さよりんさん、2週間後……まで、どうなさるのですか?」

「鍵や指輪を渡さないようにするよ」

「そう、ですよね……」


さよるんが深刻な顔をする。
でも、今4人の中で誰一人として笑っている者はいない。

それが当然だろう。

あんな事実を知ってしまったのだから。


「大丈夫、あたしは絶対にこの指輪も、鍵も……渡さない」


あたしの言葉に、絶対の保証なんてない。
根拠だって、何もない。

でも、今自信をなくして、どうするの?
さらに不安にさせるなんて、できない。

絶対とはいえないけど……
できる限りのことはする。
命がかかっているのだから。


「さよりん……、あたしも、協力するよっ……!」

「うん、ありがとう!」


絶対、なんてことはない。

絶対にとられない確率なんてない。
けど、絶対にとられる、なんてこともないんだから。

たとえどんなに0に近くたって、
0じゃないならやってやる。
少しの可能性に、かける。

でも、悪いことに使うのなら、渡す意味がない。

いや、渡さないっ……!


「あれっ……」


シェルが何かを見つけたようだ。

何だろう。


「さよりん、それ……?」

「え、何……?」


あたしは、シェルに指されているほうを見る。

あたしのポケットだった。
何かの紙が差し込んである。

何、これ……?


「ん、これは……?」


白紙で、差出人がない。
どこかで体験したことのある状況。

そのときは、確か……


「さよりんさん」


声がしたんだ。

そう、さよるんと、再会したときと、同じ状況。


「ん、あれ……ソフィさん……!?」


声の主は、さよるんの前の神様。

何か用でもあるのかな?


「覚えていますか、あのときのこと」

「え、いつですか?」

「それは勿論—————……、貴方が力を使ったときのことですよ」


86話★終

=====作者より=====

もう86話、いや、まだ86話ですね……
最低でもあと14話ですw

でも、100話丁度では終わらないと思いますw

ちなみに、歴史のワーク終わりました((
3時間くらいかかりましたw

ではでは!