二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ホヒンダ村だより—迷える子羊達—*オリキャラ募集中* ( No.467 )
- 日時: 2011/02/14 19:28
- 名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: yMcAY8PJ)
- 参照: http://ameblo.jp/short-inamori/
89話[ *—戦い—* ]
あれから2週間、アンへの対策を練り続けた。
けど、結局何もできなかったんだ。
もう、シェルやジェーンとお別れなの?
イヤだよ、そんなの。
ううん、絶対にあたしが鍵をとって運命を変えてみせる……!
「この鍵と指輪は、あたしが守らなきゃ……!!」
あたしは、持っている指輪と鍵を強く握り締める。
大切なものを失うのはもうイヤ。
絶対に、失いたくない————……!!!
「さよりん!」
「あ、シェル……どうしたの?」
シェルが息を切らしてあたしの部屋に飛び込んでくる。
「あいつらが来たっ……!!!」
シェルの言うあいつら、とはアン達のことだろう。
今日が、約束の日だから。
あたしは、勢いよく外へ出る。
すると、目の前にはアン、ハヴィル……
そして、おそらく、さよるんの言ってた、姉妹のシスターであろう人物がいた。
「ふふ、お久しぶりなのですよ、さよりんさん」
「あたしは、できることならアンタの顔なんて2度と見たくなかったけどね……!」
「ではハヴィル、ウィリア、フィリア、皆様を案内するのですよ」
ウィリアとフィリア……
それが、この姉妹の名前?
いや、案内って……どこに?
「あら、そういえばこの2人のこと教えてないのですよね?
この姉妹のこと……」
アンが言う。
「とりあえず教えておくのですよ」
すると、アンが姉妹に何かを言う。
すると、姉妹は黙って頷き、こちらへ向かう。
「私の名はウィリア・ロレート、この子の姉よ」
「わ、私はフィリア・ロレートです……」
カチューシャをした、強気な子がウィリア。
三つ編の気の弱そうな子が、フィリアだと言う。
それにしても、何でこんなにいるんだろ?
「彼らは私と同じような道を歩んだ者です。
そして、私はシスターとして彼らを救ったのですよ」
同じ、道……?
何、それ……
何か、嫌なことでもあったのかな?
「さぁ、お喋りはこれまでなのですよ。
行きますよ!」
すると、シェル、ジェーン、さよるんが確保される。
とはいえ、とても強引に、ではなかったが。
ある程度は気を遣っているようだった。
アンは、関所へ向かう。
もしかして、ローマ村に行くの?
あたし達は関所の門を潜り、外の景色を見る。
やはり、ローマ村だった。
「ふふっ、さよりんさん……今あるものを全て私に渡すのですよ」
……?
ど、どういうこと?
今あるもの……
ありゃ、落とし穴の種と苦労して捕まえたスズメバチと、
雪だるまから貰ったゆきだるまの壁紙しかないや。
仕方ない、渡すか。
「はい」
「それでいいのですよ……って、何でこれしかないのですか!?
私は落とし穴の種など求めていませんよ!!?」
「いやぁ、昨日掃除してそのままだったから……」
「鍵と指輪はどうしたのです!?」
鍵と指輪……?
「あっ、ホヒンダ村に置きっぱなし!」
「今すぐ取ってくるのですよ!!!」
ちぇ、しょうがない……
でも、3人を助けるためだもんね……!
89話☆終
=====作者より=====
最後のほうがシリアスじゃないですね、はい。
もう次は90話ですよっ!
100話もすぐそこです!←はえぇよ
ちなみに、100話に入る前にアンの過去をいれようかな、
なんて思ってます。
ではでは!