二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第2弾!!どうぶつの森ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.51 )
日時: 2010/10/10 21:31
名前: ショート ◆XjkrQ1YXPY (ID: fd9gqfc4)
参照: 暇を見つけてやってきました!←阿呆

18話[ *—謎の幽霊騒動 後編—* ]


「さっ、さよるん!おち、落ち着いてッッ!!!??」

「この状況で落ち着いてなどいられますかっ!」

「大体、何をそんなにキレてるのよ?」

「ポ●モ●の録画してあったやつ観てたんです!!!」


ぽっ、ポ●モ●!!!??

ちょ、超以外…。
さよるんのくせに、ポ●モ●観てたのか…

じゃなくって、止めないと!!!
何やらかすか分かったもんじゃねーよ!
(でも、できることなんて、なかったよね…)


「離せですぅー!!!!!」

「「うわぁっ!!!」」


さよるんを掴んでいたあたしとシェルの手が離された。

何をするの…さよるん!!!!


「何するの、さよるん!」

「クライマックスだったのに…、」

「ふぇ?」


急に変な声が出る。

いきなり何だ…


「ぶつかったり、線が切れたりで…、」


さよるんは、怒りの混じった声で言う。

それでいて、何故か淡々とした口調だった…

けど、さよるんのまわりには、
黒いオーラのようなものは放たれていた…。


「もうあのテレビ使えなくなったじゃねーですか、

 ふざけるなですぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!!!!」


いきなり、さよるんがブチギレた。

そこまで好きだったのね、ポ●モ●!


「………………ら。」

「さ、よるん…?」


今、な、んて…?


「守護霊の力ッッ!!!!!!!

 幽霊騒動、おさまれなのですぅぅぅぅぅっ!!!!!」


その直後、眩い光があたし達を包み、

家具が、元の位置に戻った。


でも…、たった一つだけ、疑問が残っていた。


『守護霊の力』

あれは、もうさよるんには使えないはず。

なのに、どうして—————…、


「さよるんっ…、」


シェルに続き、ジェーンがさよるんに駆け寄る。

『守護霊の力』について考えてたあたしは一歩出遅れた。


「さよるん…今のって…、」

「恨みが力に変わったんですよ★」

「いやいや、そんな理屈ないよ。」

「さよりん、お取り込み中悪いんだけど、今の「あぁぁーっ、あたしのお菓子ぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!」


シェルの言葉を遮って、あたしが言葉を放つ。

あたしの…お菓子(スナック系)がぁ…。


「あぁっ、僕の写真がぁぁっ!!?」

「ん…あれは…あたしのCD!!!??」

「被害者は一人じゃなかったんだね…;」


でも、何で急に幽霊騒動…。
そういえば、他の家は…どうだったんだろー…?


「あっ…何、あれ?」


シェルが指差した先には、靴みたいな…何か。

あれは、一体…?


「ていっ。」


あたしは、何の抵抗もなく、その靴(と本体)を引っこ抜いた。

何、これ…人っぽい…?


「アンタ…誰?」

「あ、あはは…僕は幽霊騒動だよっ☆」

「「「「お前かーっっっっ!!!!!!!!!!!」」」」


4人、揃って叫ぶ。
コイツか、犯人…ショボイよね。


「何でこんなことしたのよ?」

「僕はね、いろんな村で幽霊騒動を起こしてるんだ。」

「で、今回がホヒンダ村のあたしの家…ってこと?」

「そう☆」

「なぁーにが『そう☆』だよっ!

 あたしのお菓子潰れたじゃないっ!」

「あたしのCD弁償しなさいよぉっ!!!!」

「僕の写真、どうしてくれんのさ…?」


そして、最後に、黒いオーラを放ったさよるんが
幽霊騒動の首を(絞める形で)掴み、


「ちょっと、どう責任取ってくださるんですか?テレビの線、切れちゃったんですけど…。クライマックスだったんですよ?決着がつくとこだったんですよ。ふざけんなですよね。私が観てたの、国民的(?)アニメのポ●モ●ですよ?今、観れないんですよ?どう弁償してくださるのですか?私は貴方が泣いて謝っても、土下座して謝っても、煮られながら謝っても、焼かれながら謝っても、体で罪を償っても、自殺で罪を償っても、地獄におちて償っても、許せませんよ?いいえ、許すつもりは一生ありませんからね?分かってるんですか?何とか言ったらどうなんですか。この私の怒りをどこにぶつけろと?貴方にぶつけても、気が済まなそうなんですよね。もっと他にいいのないんでしょうかね。それで、貴方をどうしましょうかね…、煮て食べても気は済みませんし美味しくなさそうですし、焼いて食べても気は済みませんし美味しくなさそうですし、蒸して食べても気は済みませんし美味しくなさそうですし…、困りますねぇ、こういうのって♪あぁ、でも何かしらしていただくつもりですからね?覚悟してくださいよぉ?」


そう言って(言いながら)、さよるんは自分の部屋へ(幽霊騒動を連れて)去っていった…

恐ろしいな、さよるん…


「ねぇ、さよりん…。」

「あん?」

「さよるんって、元からあんな?」

「…多分。」


そう告げて、あたしとシェルとジェーンで、
部屋を片付けることにした。

後でテレビとビデオレコーダーと…ポ●モ●のビデオ買って、
機嫌戻さないと…;


18話★終