二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 第2弾!!どうぶつの森ホヒンダ村だより —迷える子羊達— ( No.6 )
日時: 2010/09/05 17:22
名前: ショート ◆P5dIQa6tkI (ID: hvvY4hVb)

2話[ *—なぞの少女と少年—* ]


「そういえば、」


言いかけたさよるん。

何故か掲示板付近を見ている。


「あの方は、さよりんさんの新しいお友達ですか?」


そう言って、さよるんは倒れている2人指す。

…誰だろう?

漆黒の服を身にまとった謎の少女と少年。

あたしにも、分からない…


「あたしも…知らないよ…。」

「でも、倒れてるっていうのは…」

「そうだね、放っといたらダメだよね、いこっ!」

「はい!」


2人で倒れている人に駆け寄る。

どうやら、日本人ではないようだ。

でも、何処から…?

不思議に思ったけど、助けるほうが先だ。


「だ、大丈夫?」


日本語…通じるかな。

あ、気付いた…?


「…、Dove sono?」

「えと、何語?」


何語?

多分、英語じゃないと思うんだけど…

英語すら話せないあたしはどうしたら…?


「! Lei che?」

「何を話してるか分からないです…。」

「In qualche modo o altro…Non sembra essere Roma qui.

 Jane?」


少女は、誰かを探す仕草をした。

…、もしかして?


「ねぇ、この子のこと?」

「…Ringrazi Lei cercò questo bambino!

 Lei, il nome?」


何て言ってるか、わかったような気がした。

…最後のトコだけ、ね;


「さよりんさん、この方、きっとイタリアの方ですよ!」


まて、イタリア語は話せないぞ、あたし。

英語で通じるかな?


「多分ですけどー…名前を教えてって言ってるんじゃないでしょうか?」

「何て言えばいいかな?」

「Io sono Sayo Rin.って言えばオッケィです☆」


何で知ってるかは問わずに、
少女にむかって言う。


「Io sono Sayo Rin.」

「よろしくね、さよりん。」

「…へっ?」

「あたし、日本語話せるよ、ゴメンね…。」

「う、ううん!」

「ありがとう!」


そういえば、この子は何ていう名前なんだろう?

そんな疑問が浮かぶ。

日本語で聞いても大丈夫なんだよね————…


「ね、ねぇ「〜〜…、Dove sono?」

「Oh, Jane notò.」

「Ehi, io sono un guscio la più vecchia sorella.

 Dove sono?

 Non è Roma?」

「È Giappone qui.

 Parli giapponese.」

「È così.

 Io lo capii.

 Giappone…Il giapponese.. sì.」

「何話してたの?」

「ちょっと、ね。」

「僕はジェーンだよ、よろしくね。」

「よろしく、ジェーン!」

「そうだ、あたしはシェルよ、よろしくね!」

「よろしく!」


シェルにジェーンかぁ…

2人は兄弟なのかな?

どちらかというと、姉弟かな…

でも、何であんな黒い格好を…?


「何でそんな黒い服着てるの?」

「シスター(神父)だから。」


シスター…、神父…

それって、教会の…?


「そうなんだ…。」

「ところで、そこに浮いてるのは?」

「えっ、さよるんが見えるの!!?」

「えぇ。」


吃驚…、あたしたち以外に見えるの、

シェルたちだけ…。

シスターと神父だから?

まぁ、いいや。


「わたしはさよりんさんの守護霊になった、さよるんです。」

「よろしくね!」

「口調からして、前から知り合いみたいだけど、

 何で『なった』なの?

 生前からの友達?」

「うーん、前も守護霊だったんだけど、仕事、でね…」

「そうなんだ。」


そういうと、ジェーンはそれ以上聞かなかった。

少し、ありがたく思う。

だって、もうあんな辛いこと、思い出したくないもん…、


「それで…ここは、日本の何処?」

「ホヒンダ村っていうんだ!」

「へぇ…、あたしたちの村まで戻れそうにないし、暫く泊めさせてもらってもいい?」

「もちろん!」

「ありがとう!」


こうして、ホヒンダ村に、新たな仲間が加わった。

よろしくね、シェル、ジェーン!!!


2話★終