二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: bio hazard Episode ( No.5 )
日時: 2010/09/06 14:53
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: S8wpdLDK)

 壁が所々削られているのは、恐らく“ネメシス”の所為だろう。

 ゾンビやハンター…否、ハンターなら軽く抉れるか。

 まぁ、少なくともゾンビの仕業ではない。

 大体のゾンビは恐らく“ネメシス”が始末しているだろうしな。

 あのガトリングは一体どっから調達してきたのだろうか。

 そんなことを考えながら、廊下を歩いていくと、三叉路に警官の死体を見つけた。

 いや、警官の死体などその辺に幾らでも転がっているのだが、これは確実に違う。

 全身に銃弾を浴びたその死体が握っているのは自衛隊の9mm拳銃。

 近くの角に弾切れのニューナンブが落ちている所を見ると、其処の角に隠れながら戦い、“ネメシス”に殺されたんだろう。

 此方に足を向けて、仰向けで死んでいた…ってことは、“ネメシス”は今俺が居る方向からやったのか。

 ニューナンブが落ちている方の角は先が倉庫で、行き止まりに近いが、落ちていない方の角は廊下が続いている。

 俺は“アリス”の弾倉を確かめる。まだ一発も撃っていない。

 大方、ゾンビはみんな“ネメシス”かW.S.Sに駆除されたんだろう。

 廊下を少し歩き、左に曲がると、気になるものを見つけた。

 まだ新しい、W.S.S隊員の死体が二つと、自衛隊員の死体が二つ。

 何れも弾丸が撃ち込まれている。

 W.S.S隊員の片方は後頭部や背中に撃ち込まれている。

 つまり、まだ生存者が居る、ということだ。

 それぞれの拳銃から弾倉を抜き出し、それを分解して弾を取り出し、それを懐にしまう。

 恐らく、此処から先には“ネメシス”は行っていない。

 “アリス”を構え、ゆっくりと薄暗いオフィスに入る。

 死体は沢山転がっているが、ゾンビは居ない。念のために近くの警官の死体の額に一発撃ち込んでおく。

 その音に反応して、三体の死体が起き上がる。

 立ってんのが面倒なのか、単に気絶していただけなのか、待ち伏せていたのか分からないが、取り敢えず近い奴から順番に額を撃ち抜く。

 近くに事情聴取部屋があったので、入ってみた。