二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: bio hazard Episode ( No.7 )
日時: 2010/09/08 20:17
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: S8wpdLDK)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

「…やけに臭うな。ガソリンの臭いだ」

 先程まで気付かなかったわけではないだろう。

 何処か、別の部屋からしているようだ。

 そう考えた影璃は、きた方とは反対側の入口を見た。

 若干、ガソリンらしき液体が見える。

 ひたひたと、変わった足音がする。

 少なくともゾンビではない。足音のリズムが早過ぎる。

 ならば、何だ。

 影璃の中で、もう答えは出ていた。

 影璃は近くの机の上のライターを手に取ると、足音がする廊下の前に滑り込ませる。

 “爆魔”でライターに狙いを定めると、近くの椅子を蹴り倒した。

 音に反応して、その足音が一気に近づいてくる。

 そして、角から不気味に長い爪が見えた直後、影璃は“爆魔”の引き金を引いた。

 爆音と共に廊下が火を吹き、近くの机が吹っ飛んだかと思うと、バインダーやボールペンが弾丸の如く飛んできた。

 影璃と神紅は机の陰に隠れ、収まるのを待つと、辺りを見回した。

 爆発した廊下は天井が凹み、炎が上がって明るくなっており、入口近くの死体にはペンが数本突き刺さっている。

 恐らく、これより奥の探索は無理だろう。

 影璃は神紅を促すと、入ってきた方の廊下からロビーまで戻った。