二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂 俺の成長日記 ( No.20 )
- 日時: 2010/09/10 23:46
- 名前: スズ (ID: OWe0NuL4)
第四訓 名前と何ら関係ないあだ名の奴って時々居る
俺たちは今、《真選組屯所》と書かれた門の前に立っている。
数分前、急に銀時さんが出かけると言い出したので、未だ良く分からない江戸の町を銀時さんに付いて行った。そして門の前に立ってもう一分が経過しようとしていた時だった。
「しゃ〜せーん!!!!」
銀時さんが大声を上げた。
のにも関わらず全く持って応答が無い…
「もしも〜し!!!」
もう一度大声を上げた。応答なし…
「うぉら!!!誰も居ねぇのか?…二コチ〜ン!!」
「誰がニコチンだ!!!」
銀時さんが三回目に叫んだ後に、後ろから大声で返事が返ってきた。
「お〜居た居た!!大串くん!!」
「大串でもねぇ!!!」
大串と呼ばれた人は厳つい目をこちらに向けながら、咥えていたタバコを地面に落とし、火をもみ消した。
「おい!何のようだ?仲間が増えたっていう挨拶か?」
「ちげぇ〜よ!!」
「おい、大串くん!!オレのバズーカ知りやせんかい?どこかに、落っことして来たかな〜…」
「誰が大串だよ!!!てめぇナメてんのか?」
バズーカって落とすものなのか…。
そんな風に危なっかしい会話をしながら俺と年齢が少し上くらいの人が大串さんと一緒にこの屯所に帰ってきた風だった。銀時さんが探してたのってこの人たちなんだろうか?
「あの…新八、銀時さんと大串さんって知り合い?」
「誰が大串だ!!!俺は土方十四郎ってんだよ!!」
「ひじ…かた?」
「土方さん達とは知り合いというか腐れ縁って言うか…そんなところだよ…」
「そうでさぁ〜旦那と俺らはあくまで腐れ縁…仲良しこよしする程の仲じゃありやせんゼイ?」
「まぁそう硬い事言うなよ!!総一郎くん!折り入って相談があるんだけど…」
「総悟です。旦那…相談って珍しいじゃないですかィ…」
「イヤね〜おれ等のとこって、餓鬼二人と巨大犬で手一杯なんだわ…だから、テメェ等で新入りの面倒見てくれねぇ?」
「銀時さん!!???」
「旦那…それは困りまさぁ。どこの誰だかわかんねぇ奴の面倒何ざぁ見れるほどうちも暇じゃないんで」
「そう言わず頼むよ〜…コイツ面倒な事に巻き込まれたらしくて…」
「面倒な事?何だそれは?」
「何でもトラックに轢かれた瞬間タイムスリップしたってよ!!なぁ徹?」
「也くらい付けて下さい…」
「旦那〜そんなSFじみた事信じられるわけ無いでしょう?勘弁してくだせぇ」
そう言って総悟さんと土方さんがあきれて屯所に入っていく直後だった。
「けっ!!税金泥棒はこうだから嫌いなんだよ!!」
「んだと?やんのか!!??」
銀時さんは土方さんに喧嘩を吹っかけてあっさり土方さんも喧嘩を買った…。
「だったら何か情報ねぇのかよ!!」
「ねぇな!!そんな下らん情報!!!」
「土方さん!アイツの所に行かせたらどうですかぃ?」
「アイツか…なんだかんだあるかもなアイツなら情報…」
「???アイツって何だよ?」
「このメモの住所のとこに行ってここに書いてある名前の奴にあって来い!!コイツはな〜真選組直属の情報屋だ〜…コレで文句無いだろ!?こっちとらてめぇ等と違って忙しいんだよ!!」
「お!!わりぃな〜!!」
土方さんからもらったメモを新八と神楽ちゃんと俺は恐る恐る覗き込んだ…そこには良く分からない住所と、【関和羽】と書かれていた…。