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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.18 )
- 日時: 2010/09/20 15:54
- 名前: ACT (ID: rCcrGyYb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
7
「タラちゃ〜ん。先生が来てくださってるわよ」
返事はない。その代わりゲームの効果音だけが聞こえてくる。また駄目か……
「先生。出てこないみたいです」
「……ではゆっくり気長に待ちましょうか」
「……はい」
「ではまた今度おじゃまします」
「ありがとうございました」
先生を玄関まで見送ったあとサザエは居間に戻った。なんとなくテレビをつける。ぼーっと画面を眺める。
はっとサザエは飛び起きた。時刻はいつの間にか12時。カツオ、マスオは帰ってきていないようだ。カツオはまたナカジマと遊びに行っているだろう。しかしマスオはどこにいるのだろうか。最近帰りが遅い。残業だろう、と自分に言い聞かせた。お腹も空いていないのでもう寝ようと寝室へ向かおうとしたその時、玄関の扉がガラガラっと開いた。
「ただいま〜サザエ〜」
この声はマスオだ。どどどどっという足音を立ててサザエのもとへやってきた。
「ただいま、風呂に入りたいな〜」
「分かった、沸かしとくわ」
「ありがとう」
そう言うと服を脱ぎ捨てて居間へ向かった。
だらしのない人、と服を片付けようとした時、シャツに赤いものが付着しているのに気付いた。何だこれ?目を近づけてよく見ると、口紅だった。
マスオさん……もしかして……浮気……?
サザエは目の前が真っ暗になった。
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