二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 爆想サザエさん ( No.204 )
日時: 2011/03/04 19:14
名前: ACT ◆ixwmAarxJ2 (ID: d3Qv8qHc)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

30

 アナゴの言葉にマスオが言い訳をする前に妻が口を開いた。

「フフフフフ、あなたも鈍感ね〜。気づかなかったの?そうよ、私とマスオさんは不倫してんのよ!不倫!」

 その言葉にマスオは眼鏡を外し、ため息を吐いた。
 もう一度眼鏡をかけ直し、こう呟いた。
 
 もう、だめだこりゃ。

 その時にはすでにアナゴの顔はマスオの目の前にあった。
 ふしゅーと蒸気機関車のような音を立て、分厚い唇の隙間から臭い息が漏れる。
 次の瞬間、アナゴ渾身のフックがマスオの頬をとらえた。抵抗する間もなく、彼の体は2m先まで吹っ飛ぶ。
 アナゴは素早かった。即座にマスオのもとへ行くと馬乗りの形になる。顔面を殴り続けた。

「マースオくーん!ぼーくはきーみをしーんじていーたのにー!」
「…………」

 眼鏡が割れ、それがアナゴの拳に刺さっても止めることはなかった。
 辺りには殴る音がいつまでも続いていた。