二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 爆想サザエさん ( No.205 )
日時: 2011/03/05 17:15
名前: ACT ◆ixwmAarxJ2 (ID: d3Qv8qHc)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

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 葬儀を終え、おんぼろの自宅に帰っていたサザエを待っていたのは、青痣だらけのマスオだった。それに酒臭い。

「ど、どうしたの!あなた!」
「何でもないよ」

 そっけない返事に、サザエはさらに不安を募らせた。そうとは言っても、どこかでマスオが暴力事件を起こし賠償金……もしくは逮捕となったらとてつもない額の金を払わないといけないからだ。

「それどこでや……」
「うるせぇんだよっ!今日は寝かせろっ!」

 マスオは唾をまき散らし叫ぶと、思い切りサザエの頬を引っ叩いた。サザエは床に倒れこむ。その目は涙で潤んでいた。マスオが彼女に手を上げたのはこれが初めてだったからだ。
 マスオはそんなことも気にもせず、そそくさと寝室へ消えていった。

「うっ……ううぅぅぅぅ……」

 虚しさだけが残った。