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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 爆想サザエさん ( No.221 )
- 日時: 2011/05/01 18:59
- 名前: ACT ◆ixwmAarxJ2 (ID: 91b.B1tZ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
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「おい、あれタラオだぜ」
「何で来てんだよ、おかしいだろ」
「死んだんじゃなかったのかよ」
教室は騒然としていた。自然とタラオの回りにはそこに見えないバリアが張ってあるかのように生徒が寄りついていない。
当のタラオはそのことを気にせず、毎日いつも通り学校に通っているかのように、席に着いた。それと同時に教室の扉が音を立てた。
「はい、みなさんこんにち……!」
禿げあがった頭を持つ担任は声を失った。もちろん彼の目線はタラオをとらえている。
一瞬間が空いたが予定通り朝の会は終わった。
休み時間。
クラスのボス的存在とその取り巻きが、席に座っていたタラオの回りに集まった。しばらく沈黙は続いたが、ようやく彼の前に立ったボスが口を開いた。
「タラオ、あれだけやってもまだ懲りねえのかよ」
「……」
「あ、なんだ?ビビってしゃべる事も出来ねえのか?ヒャハハハハ」
「……」
「おい、何か言えよっ!舐めてんじゃねえ!」
「……」
タラオは無言を貫き通した。
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